なぜ、相撲協会の暴行騒動は収まらないのか | づかちょのメンタルヘルスケアを考えてる日誌

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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 アンガーマネジメントファシリテーター 飯塚桂輔です。アンガーマネジメントをはじめ、人生を楽しく張り切って過ごしていくためのメンタルヘルスケアをさまざまな角度からお勧めしていきます!

こんばんは
団法人日本アンガーマネジメント協会 アンガーマネジメントファシリテーター
づかちょ(飯塚桂輔)です。

今回は
なぜ、相撲協会の暴行騒動は収まらないのか
アンガーマネジメント的に考えてみました。

先日、横綱日馬富士関が、話の最中にスマホ操作をしていた貴ノ岩関に対して怒り暴行を働いた事件が発生し、日馬富士関はその責任をとり引退しました。
しかし、貴乃花親方と相撲協会との対立が浮き彫りになるなど、いまだ騒動が収まる気配がありません。

その理由の一つとして考えられるのは
相撲協会という組織は
暴力による問題解決方法を肯定している
ことです。

相撲協会が暴力を肯定している根拠を挙げますと
日馬富士関は相撲協会の聴取に対して
「貴ノ岩関が話の最中にスマホを操作していた非礼を詫びていれば、こんなことにはならなかった」
「暴行を働いた翌日に貴ノ岩関から謝罪があったのでこの件は収束したと思った」
と証言したそうです。
(2017/12/5日テレニュース24hより)

また、別件ですが
春日野親方が規則を破った弟子に対してゴルフクラブで殴打した。という事実があったのですが、警察は事件性なしとの判断でした。
被害者である弟子は自分に非があると認めたからです。
(2011/10/19スポーツニッポンより)

こうした、証言や事実から、
相撲界では
暴力によって弟子を躾けることに対して
違和感や罪悪感を覚えるひとは少ない
ということは充分に考えられます。

とはいえ、怒りの感情に任せてカラオケのリモコンやゴルフクラブを使って臆面なく殴打する行為は刑事責任を問われる可能性も充分考えられますし、むしろ、問われない方が問題だとづかちょは思います。

理不尽な暴力や嫌がらせに耐え忍ぶことで
人として成長できる
という価値観を強く信じているかたはいらっしゃると思います。

なぜなら、自分自身そのような経験をして成長してきた実績があったからです。

しかしながら現在
暴力以外の手段で
弟子に対して礼儀や礼節を教えて行かなくてはいけない局面になっていることが
未だ決着していないこの騒動が物語っています。

警察に被害届を提出した貴乃花親方は、相撲協会に対して暴力によって躾ける体質に対して一石を投じているように感じました。

相撲協会は暴力に対して今後どのように対応していくのか注目されるところです。

づかちょでした!