南蛮漬けの悲劇 | 神戸 三宮 鯛とお酒の店 咲咲 の女将の美味し〜いお話

南蛮漬けの悲劇

自宅に、小アジの開きが10枚ほどあったので
夕食に南蛮漬けを作ることにしました。

最近は知恵がついて一度の仕込みをタップリして
両親の食事と私の食事の手間を省略することにしています。

南蛮漬けは日持ちもするし、
サイドメニューとしていいんじゃない?
って感じです。

先に漬け込む出汁を!と思って
冷蔵庫の野菜類を探したら
なななんと、玉葱がありません。

玉葱のない南蛮漬けって…しばらく迷いましたが
アジの用意が出来てしまっているので決行することに。

仕方ないので唯一あったピーマンを一緒に漬け込むことに。

出汁を用意して片栗粉をまぶしたアジを揚げていきます。
こんがりと美味しそうに揚がったら
つけ汁にジュッと放り込んでいきます。

その上から、これまた冷蔵庫にあったニラを
ざっくり切って山盛り入れました。

思ったのと違うけれど、まあいいか?
つまみ食いをしたけれど、なかなか美味しく、
浸かったらいい味になりそう。
と、と出かけてきました。

帰宅して確かめたらあんまり手を付けていません。
あれ?食べなかったの?と聞いたら
母が「私もお父さんも南蛮漬けは好きじゃないの」と。

ええええ~?!
知らなかったわ~、そういえば食卓に南蛮漬けって
出ていなかったっけ?

家族のことってわかっているようで
わかっていないのですね。

子供の事なら好き嫌いをなくさせるために
あれこれ工夫したりするけれど
素知らぬ顔をして作ってなかった両親の嫌いなものまでは
わかっていなかったわ~。(笑)

それにしても美味しく出来てウキウキ出かけていっただけに
大量の南蛮漬けを目の前に呆然。

気を取り直して、全部私が食べることに。
いやあ、よく出来ました。
美味しい。
こんなに美味しいのに~。

今度は玉葱、人参たっぷりでもっと美味しく作るぞぉ!