【メルヘヴン】ワクワクは止まらない 1着
「ワクワクが収まったら、もう一度辺りを良く見回してご覧、ギンたん?」
「おめーら、最高の親子だ!」
「ギンタ、俺は賭けに勝った!ここに来たのがお前で本当に良かった!」
最終回です。
もう、話の流れとしては決まっているんですが、それでもキッチリと描ききってくれました。
キーとなるのは別れのシーンですが、結局ギンタとダンナだけが元の世界へ。
ドロシーがどう動くか気になりましたが、やはり感情より理を重視した結果でしょう。
交じり合った二つの世界は再び別々に歩み始めます。
こういうエンディングは寂しさとともに想像力をかきたてられて、実は個人的には好きです。
気がつけば100話を超える長大な物語になった本作品。
正直、つまらない回や中だるみな話もあったんですが、
「ワクワクが止まらない」という一貫したテーマを貫き通した内容、そして主人公を中心としたキャラ、
それが作品を安定したものに仕上げていたと思います。
良作、という評価まではしづらいですが、作品自体は成功したのではないでしょうか
【最終評価:C+】
(いよいよだよ、コルダ。音楽がくれたたくさんの絆に感謝をこめて・・・)
【金色のコルダ】愛しのアヴェ・マリア 2着
(そう、私はヴァイオリンに恋してる。音楽に恋してる)
最終回です。
最後はもう、全てのキャラクターをまんべんなく出すためにさらっと流した感じでした。
4回目の演奏の順位もコンクールの優勝者も明示はなし。でも、それでいいと思います。
この作品は、一人の少女が音楽の楽しさを通じていろんな人間と触れ合い、
その触れあいによってそれぞれの人間が成長していく話ですから。
最初はBL系の作品+適当なイベントを通して主人公がコンテストに優勝する話だろうと、
勝手に「ダメ出し」の準備をしていたものですが(おい)
始まってみると、主人公が実に普通に考え、悩み、そしてそれが共感できることでハマってしまいました。
一応逆ハーレム状態ではあるんですが、恋愛ではないところで絡むのが面白いですよね。
(火原は思いっきり恋愛方向ですが、それはそれとして(笑))
後半で香穂子がヴァイオリンを弾けなくなるあたりからの話もかなり引き込まれました。
「音を楽しむ」というテーマと主人公が見事にマッチした良作だと思います。
【最終評価:A】
アミル=ガウル、俺は最後にお前と戦いたい。
俺が求めていた本当の強さがなんだったのか、この先どう生きていけばいいのか
それがはっきりと分かる気がするんだ。・・・いくぜ!!
【牙】風吹く場所へ 4着
最終回です。
タスカーと一体になり、すっかり取り込まれそうになるゼッド。それを体を張って止めようとするノア。
結局、最後はアミル=ガウルの力を借りて、タスカーを撃退。
そして、ゼッドはアミル=ガウルと共に異世界へと旅立ちます。
・・・えーと、正直な感想としては「なんだかなぁ」というところです(笑)
あれだけ、激動のストーリーと多くの犠牲のうえで得た結末が「ゼッド旅立つ」では満足度として微妙。
そして、ノアの無力化(車椅子)というエンディングも月並みですし、
ロイアやロベスといったキャラが結局ストーリーを通じて何も成し遂げられなかったのも残念。
正直、デュマスが堕ちまくっていたころが一番面白かったような気がします(爆)
後半、タスカーの降臨を中心としたストーリーを展開すること自体は悪くなかったんですが、
一人ひとりのキャラクターを大切に生かそうと出来なかったのが良くなかったのかも知れません。
とはいえ、オリジナルの世界であそこまでダイナミックに話を動かしたのはなかなか印象的でした。
ネオトピアという存在もインパクトありましたよね。
1年という長丁場を考えれば頑張った作品だと思います。
【最終評価:B】
・・・そう、これは終わりじゃない。始まりなんだ!
これから、全てはここから始まる私たちの物語!!
【まなびストレート!】桜色の未来たち 2着
「うん、だから私、反省はするけど後悔はしてない」
最終回です。
学園祭も無事に終わり、時は過ぎて卒業式。
みんながそれぞれの進路に思いを馳せる中、みかんが決めたのは意外にも「アメリカ留学」。
今まで最終的にはみんなに背中を押されていただけの自分が成長するための決断。
決めてからも悩みつづけるみかんですが、そこでもみんなが後押ししてくれます。
空港での4人の励ましのポーズが学園祭の屋上のシーンのかぶっていい感じです。
最後に1年後の帰国の話がありますが、みかんの前の4人が踏み切りの前で立っています。
彼女の成長の証をきれいに描写していていい感じでした。
まあ、OPにリンクさせたスプレーの件は正直おまけですよね(笑)
正直全く期待していなかったこの作品ですが、
初回からメイが生徒会に参加するまでの序盤の勢いには圧倒されました。
後半はすっかりありきたりのアニメっぽい流れになったのが残念ですが、
それでも学園祭にテーマを絞ってキャラクターの魅力を前面に押し出した演出は良かったです。
個人的にはまなびがもっと暴れるのかと思いましたが、テーマが「仲間」ですからアリでしょう。
1クールものという枠をしっかり使い切ったという意味でもいい作品だったと思います。
【最終評価:C+】