日韓の対立をあおったのは誰か~「慰安婦問題」を炎上させた首謀者~ | 桜内文城オフィシャルブログ「みんなきさいや」Powered by Ameba

日韓の対立をあおったのは誰か~「慰安婦問題」を炎上させた首謀者~

アゴラでの池田信夫氏の記事「日韓の対立をあおったのは誰か」に触発されて、Facebookに記事を書いたので、以下、そのまま転載します。

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日本語は微妙なものだが、単なる「慰安婦」と「従軍慰安婦」とは全く意味が異なる。軍に動員された「従軍看護婦」という軍属は存在したが、「従軍慰安婦」といった軍属は存在しなかった。「従軍慰安婦」とは、Y氏(名前を書くだけでも穢らわしいので、イニシャルのみとする)と朝日新聞によって捏造された「造語」である。

英語にすると「従軍看護婦」は「military nurse」となる。Y氏は著書「従軍慰安婦」(岩波新書)の英訳本を出版しているが、その中で「従軍慰安婦」は「military comfort women」と英訳されている。英語で「military」という言葉は「軍による強制」という意味を含む。実際には軍による強制連行といった事実は存在しなかったにもかかわらず、狡猾にもY氏と朝日新聞は「従軍慰安婦」という言葉を捏造することによって、いわゆる「慰安婦問題」という嘘を世界中に広めたのである。

Y氏は、その英訳本の副題として「Sexual Slavery in the Japanese Military During World War II」という英語を付している。日本語に翻訳すれば「性奴隷」である。そして、その英訳本の中には、日本軍に強制された「性奴隷」「20万人」という記述まである。米国グレンデール市をはじめ世界中に建立された慰安婦像の横の石碑には、Y氏の英訳本を根拠として「日本軍に強制された性奴隷20万人」という言葉が刻まれているのが実情である。

2013年の夏、外国人記者クラブで「性奴隷」「20万人」について「これは捏造」と述べた僕に対し、Y氏は「自分の著書が『捏造』呼ばわりされた」として名誉毀損(不法行為)による損害賠償請求訴訟を提起してきた。結果は、東京地裁、東京高裁、そして最高裁でも全て請求棄却。僕の完全勝利に終わった。仮にでも請求が一部でも認容されれば、Y氏は『日本の裁判所が「性奴隷」「20万人」を認めた』と言い募り、更に反日的な政治活動を世界中で展開するつもりだったに違いない。

自ら挑んだ裁判で完全に敗北したことには一切触れず、性懲りもなくいまだに捏造した自説を自慢気にマスコミに吹聴するY氏とは、一切関わりを持ちたくない。とはいえ、裁判に訴えられたら、反論しなければこちらが負けてしまうので、やむにやまれず対応した裁判だった。思い出したくもない不快な記憶がこの記事を見て蘇った。

実は、1926年(大正15年)、既に「奴隷」を禁ずる国際法(奴隷条約)が国際連盟で制定されている。当時から「奴隷」は国際法上の犯罪である以上、当然、犯罪構成要件も厳密かつ明確に規定されている。Y氏は、上記裁判においても、国際法を無視した独自の見解と千ページを超える膨大な書証(証拠)を提出し、必死に「慰安婦」が「性奴隷」であることを証明しようと悪足掻きをしたが、当然、そのような企てはことごとく失敗した。国際法に堂々と違反しながら、下品な言葉で日本を批判するばかりのどこかの国も、同じ末路を辿るだろう。

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なお、Facebookに追記したコメントは以下の通りです。

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桜内 文城 自分の記事にツッコミを入れるのも何ですが、元々の毎日新聞のインタビュー記事『「表現の不自由」考』にY氏が登場すること自体、おかしな話です。Y氏は、「性奴隷」「20万人」という自ら捏造した嘘を「表現する自由」は謳歌しながら、僕が「これは捏造」と「表現する自由」は裁判を通じて封殺しようとしたのですから。Y氏には「表現の自由」についてマスコミで偉そうにコメントする資格すらありません。そのようなY氏にわざわざインタビューする毎日新聞は、マスコミでありながら「表現の自由」という憲法上最も大切な基本的人権を自ら損ねる結果を招くことを自覚し、反省すべきと思います。

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