これは一体??? | 桜内文城オフィシャルブログ「みんなきさいや」Powered by Ameba

これは一体???

僕自身は現在、無所属で政治活動を続けているので、そもそもどの政党がどうだとかいう立場にないし、ましてやその内部での意思決定がどうのといった批判をするつもりはまったくないことは予めお断りしておく。


ただ、昨日の民進党両院議員総会に関する新聞記事の中で「両院総会に出席したのは147人の全議員のうち60人と半分以下だった」という点には違和感があった。というのも、僕は民進党の前身である旧・民主党に所属した経験はないので、その内部の雰囲気やら伝統やら慣習はまったくわからないが、少なくとも僕がかつて所属していたみんなの党及び日本維新の会では、党所属議員が両院議員総会に出席するのは当然の義務であり、余程の理由がない限り欠席することなど考えもしなかった。その上、昨日の両院議員総会は、圧倒的な多数で選出された新代表の下で初めての開催であり、さらには幹事長を任命するという政党組織として重要な意思決定がなされる場である。党所属議員の半数も出席していなかったというのは、僕には理解できない。


また、余計なお世話といわれるかも知れないが、民進党の規約第8条第1項によれば、両院議員総会というのは党大会に次ぐ議決機関とされている。そして、規約第8条第3項には「両院議員総会は、構成員の2分の1以上の出席により成立し、その議事は、行使された議決権の過半数をもって決する」とある。ということは、そもそも昨日の両院議員総会は成立していないことになるのではないか。


さらにいえば、規約第15条第3項には「幹事長は、国会議員の中から代表が選任し、党大会又は両院議員総会の承認を得る」と規定されているので、両院議員総会が成立していない以上、いまだ幹事長は正式には任命されていない状態ともいえるのではないか。


僕自身とは直接の関係はない政党の内部の事柄なので、これ以上、どうこう言うことは控えるが、どうにも違和感が残る話ではある。

 

【追記】

その後、民進党の関係者の方から「委任状が67名分あるので、両院議員総会としては成立した」とお聞きしました。なるほど・・と思うと同時に、党大会に次ぐ議決機関である両院議員総会に67名も欠席で委任状を提出する党所属議員とは???と、もっと不思議に感じた次第です。本来ならば堂々と出席して反対すべきなのに、委任状を提出することで反対もしない。一体、何をやりたいのか、外部者としては理解に苦しみます。

 

【追々記】

これも余計なお世話なんでしょうが、民進党規約第8条第3項は、両院議員総会の成立要件としてはあくまでも「構成員の2分の1以上の『出席』」という文言が使われています。この『出席』という文言をどう解釈するか、外部者に過ぎない僕なんかがどうこういう立場にはありませんが、通常、委任状というのは議案の賛否に関する委任状であって、委任状を提出すれば欠席が(両院議員総会の成立要件である)出席とみなされるようなものではないと思います。とはいえ、株式会社の株主総会で「委任状争奪戦」ということも実際にあるので、委任状提出で出席とみなすことも解釈としてはあり得るのでしょうか。。