明日も仕事だって言ってたなぁ…
リビングには
テレビと
小さなテーブルと
クッションと
ベッド。
隣の部屋は
沢山の服があり
クローゼットと化していた。
部屋の真ん中に
Yogiboみたいな大きいクッションがある。
私は
その隣の小さなクッションの上に
座った。
“さて、
飲み直しましょうか”
“枝豆、
流水解凍しますね”
“あ、ありがとうございます”
こーゆー時は
どんな風でいればいいんだっけ？
クッションの上に
体育座りで小さくなる。
“そうだ、
服着替えますか？”
“楽な方がいいですよね？”
おー、
こうゆう時は
部屋着を借りれるのかぁ…
部屋着借りてもいいのか？
どうだったっけ？
“あ、ありがとうございます”
“えっと、
前に買った
Tシャツがあったような。”
服の中から
タグ付きの
色の多い柄の
Ｔシャツを渡される。
“えっと、これは
ウォーホルの弟子みたいな人の
描いた絵で
誰のだっけなぁ？”
“あ、
わかります、わかります。
え〜っとぉ”
“そうだ！
バスキアだ！”
“そうだ、そうだ！
バスキアですよね笑”
“下は何がいいかな？
えっと、
こっちとこっち
どっちがいいですか？”
黒い厚めの生地の短パンと
エメラルドグリーンのジャージ素材の短パン。
“じゃあ、
こっちで”
高校の半ジャージみたいな
エメラルドグリーンの
短パンを指さす。
えっと、
どこで着替えよう？
隣の部屋でいいかなぁ…。
隣の部屋は
ちょっと変わった作りだった。
扉は無いが
壁の2/3位の高さの
パーテーションみたいな仕切りがある。
仕切られてるからいっかぁ。
借りた服を持って
パーテーションの奥へ行こうとすると
“そこで着替えるんですか？”
と、
言われてしまった。
“洗面所の所に
カーテンがあるので
そこでどうぞ”
あー、
そうか。
パーテーションがあっても
その辺で着替えちゃだめなのか。
私は
家では
もう、
どこでも着替えてしまう状態
になってたので
反省した。
下の短パンを
履いた時、
思った以上にゆるゆるで
ウエストの紐をしっかり結ばないと
ズルッと落ちる状態だった。
メンズの服って
こんなに大きかったっけ？
上はバスキアのＴシャツに
下はエメラルドグリーンの半ジャージ。
ちょっと
コンビニすらも行けない
仕上がりになった。
でも、
着替えたら
心も楽になった。
“飲み直しましょう”
“そうですね♪”
“YEBISUでいいですか？”