「瓶囲い」って聞いたことありますか? | 日本酒王子のマリアージュ

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昨日は「ひやおろし」についてお伝えしましたが

それと少し関連して

今日は「瓶囲い(びんがこい)」について。

 

「ひやおろし」は本来タンクでの貯蔵という話↓

https://ameblo.jp/sakurasakeshop/entry-12304515992.html

 

でしたが

「瓶囲い」というのは

その文字の通り「瓶で囲っておく」ことで

タンクで貯蔵するのではなく

瓶詰をして、瓶で貯蔵して熟成を管理することです。

 

タンクでの貯蔵との違いは

小さな単位(1升瓶)で管理をするので

その熟成度合を見極めやすいということと

空氣に触れる面積が比較的少なくなるために

品質の高いものができやすいということ。

 

タンク貯蔵でも

タンクいっぱいまで酒を入れて

空氣に触れる部分を少なくすれば

ゆったりと熟成が進み

瓶囲いよりも良い場合もあります。

 

それでもサーマルタンク(温度管理ができるタンク)など

しっかり温度管理ができる場合を除き

基本的には貯蔵タンクは蔵内常温での熟成になるので

比較的高い温度での貯蔵により

積算温度(そのお酒がどれだけ温度を貯めたか)は

早く高くなっていきます。

 

瓶囲いはその分

冷蔵庫での管理や移動もやりやすく

現代に合った技術だとも言えます。

 

 

岐阜県美濃加茂市【御代櫻醸造】MIYOZAKURA

『津島屋 信州産美山錦 純米吟醸 瓶囲い』

TSUSHIMAYA MIYAMANISHIKI Junmai Ginjo

 

信州産の美山錦を使うことが多い当蔵にとって

この美山錦 55%精米の純米吟醸はもっとも経験値が高く

まさに「津島屋」を代表する1本とも言えます。

 

昨冬に搾った新酒を原酒のまま直ぐに火入れを施して瓶にて貯蔵

(=瓶囲い)。

上品なパイナップル系の香りと

若干のとろみを感じさせる軽やかな甘みが口中に広がって美味。

新酒に比べ、落ち着いたアタックと丸みを帯びた感覚が心地良く、

トータルバランスに優れた1本です。

 

10℃程度に冷やし

白ワイングラスにそそいで

茄子田楽、酢豚、鶏の竜田揚げ

海老芋あんかけなど陸の食材とともに。

 

 

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https://store.shopping.yahoo.co.jp/sakurasaketen/miyozakura13.html

 

蔵元案内↓

http://www.sakurasakeshop.com/maker/detail/detailG000000005_4.html#B000000073