この世界は俺には残酷すぎて。Karte.101 | 嵐-大宮妄想小説-大宮に恋して。

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Karte.101

BL要素含みます




智「和………………聞こえるか」

俺の声と同時に今居る部屋と和が居る部屋のスピーカーのスイッチが入れられた。

智「和………………和」

ガラスを隔てた下の方で 悩 ましく動き続けていた和の身 体 が一瞬だけ止まった。


智「和、俺だ、智だ、わかるか」
和「さと、………………し」

その声は枯れて今にも消えそうな程に か弱くて、その声を聞いただけで胸が苦しいぐらいに締め付けられる。

智「和、すぐに俺がお前を助けてやるからな、あの時約束した通りこの残酷な世界からお前を救ってやる」
和「だ、だめ………っ………来ないで」

智「………………和」
和「お願い、見ないで………………こんな俺を、見ない、で」

止まっていた和の身 体 が再び動き出す。
スピーカーからは和の 悩 ましい喜 悦 な声が漏れ始めて、俺はそんな和にマイク越しに囁き続けた。




智「和………………今 そこに行くからな」
和「駄目、絶対に、こな、いで………………絶対にっ…………んあっ」

智「俺はおまえが好きだよ、あの日お前に会ったあの日からきっと」
和「ちがっ………………それは俺の、俺のせ、いっ…………ぁっ」

智「今もお前だけを変わらず………………愛してるよ」
和「やめ、て……………それ以上…………言わないで、おねが、いっ」

智「これからもお前だけを愛してやるよ」
和「も、もう……………俺には、智を求める資格なんてっ…………な、い……っぁから」

智「俺がお前を求めてるんだ、だから俺のする事には誰も文句は言わせねえ、たとえそれがお前でも」
和「さと………っ………し」


智「だから………………俺たち今から」


















智「………………番になろう」


俺は扉が開く音と共に
和のいる部屋への扉を開けて一歩一歩その足音を噛み締めながら階段を降りていった。

今まで過ごし築き上げた自分の道筋、道徳、信念
翔と共に過ごしてきた長い年月
そして会ったばかりの和との
………………今後の未来。


最後に翔から涙ながらに受け取ったモノをそっと右手に
………………握りしめて。