お墓とお葬式はいらない
これはミニマリストを目指してたり、断捨離がお得意な人の中でも、きっと意見が分かれるものかなと思います
これも選択の自由
私がこの思いに至るまでには いろいろとあるのだけど。。。
私の両親は とても熱心に、毎日 朝晩、巨大な立派な仏壇に手を合わせ、毎月一度は必ずお墓まいりを、年に数度はお寺参りもする人でした
そんな両親のもとに育ったので、もちろん私も同じようにしていたし、小学生の頃から長い長いお経もよめます
でもね、お墓まいりに行くたびに、子供心に
「ここにはおれへんのになぁ。。」
と思っていました
私が中学生の時、おばあちゃんが86歳で亡くなり、ご近所の方や遠くからの親戚、父の会社関係の方々、母のお友達など多くの方が参列してくださったのだけど、
両親は、参列してくださった方へのお礼とご挨拶に忙しく、のんびりと最後のお別れの時間を過ごすこともままならず、
お坊さんへ失礼のないように いろいろと手配をし、悲しいのも吹っ飛ぶくらい忙しく、とても大変そうでした
お通夜の夜、通夜会場から 私と妹が自宅に帰っていると、おばあちゃんは自宅に帰ってきました
もちろん霊体で(๑′ᴗ‵๑)
そして、そのまま 自分で 行くべきところに行きました
次の日、葬儀場で、焼き場へ向かう前、最後のお別れの時に おばあちゃんの天国への道を示すたくさんの白い鳩が放たれたのですが、
「おばあちゃん、もう先に行ったで」と思っていました
この辺りから、子供心に、
「しきたり」とか するべき事とされているいろいろなお式は、
やっぱり業者や それに関わる機関のビジネスなんやなぁと思いました
私は、母が亡くなった時も、父が亡くなった時も、もうそれぞれの直接の友人や会社関係の方が先にお亡くなりになっていたのもあって、
葬儀屋さんには、病院から自宅へ連れ帰ってもらい、白装束とドライアイスなど お通夜のための最低限の処置と 焼き場への送りなど これも最低限の事だけをお願いし、
お葬式は 家族と、母を知ってくれていた私の数人の近しいお友達だけで、お経も私がよみました
まったく母を知らないお坊さんに来ていただくより、私が送りたいと思いました
仏花は嫌いと言っていた母の為に、葬儀屋にお花を頼まず、自分で、母の好きな花を買いました
気を使わない人達の中で、ゆっくりと送れた事を 今でも良かったと思っています
そして、決定的にこの思いに拍車がかかる出来事がありました
デイサービスで介護士をしている時に、近くに住む家族からほとんど放置され、お一人暮らしのおばあちゃん
本来はドア to ドア のデイサービスの送迎ですが、
週一回しかおばあちゃんの所には行かないという家族の要望で、
介護士が タンスの引き出しの中から、ぜんぜん揃っていないボロボロの衣服や靴下の中から、着れそうなものを組み合わせて、お風呂用着替えを用意し、
帰ってから食べる夕食も一緒にスーパーに寄って買うという、
しかも、この夕食代は、1日300円までと決められていました
家族からのレシートチェックもあります
300円で買える中で おばあちゃんが好きだったのは巻き寿司だけだったので、
ほとんどいつも巻き寿司
「これが食べたいなぁ。。」と 握り寿司を見ておばあちゃんが呟いた時、
ち「これにしたらええと思う」
ば「でも 300円より高いわぁ」
握り寿司は598円
ち「たまにくらい大丈夫よ! 300円以下のものは全部売り切れてたって報告するから。」
ご家族が 立地の高い地域の 立派なマンションにお住まいなのを知っていたので、
ついつい、たまにはいいじゃないのと思ってしまいました
おばあちゃんが喜んで 握り寿司を買った日からしばらくして
おばあちゃんが突然お亡くなりになりました
お葬式には、介護士数人が列席させていただきましたが、
その時のお葬式が忘れられません
あまりにもきらびやかな大ホール、
司会の紹介とともに、
スポットライトを浴びながら登場した何人ものお坊さん、
心のこもっていない、お坊さんのありきたりのお話
長い長いお式。。
こんな事にお金をかけるなら、
生きている間に、おばあちゃんに
もっと美味しいものを食べさせてくれたら。。
片方しかない靴下を 一足でも新しいものにしてくれていたら。。
破れている肌着を 一枚でもふわふわのものにしてくれていたら。。
と、涙が止まりませんでした
あんなに悲しい立派なお葬式は初めてでした
この時 私は、私のお葬式の事も考えました
私が いらない、しなくていい、してほしくない!と思っているお葬式を
ちゃんと家族に伝えておかないと!
「 家族には、ママが死んだら、誰にも知らせず、病院から 焼き場へ直送でお願いします
別に白装束など着てなくてかまいません
とにかく、ほんまに死んでるかもう一回確認後に焼いてもらって、
あんな大きな骨壷もいらないので、そのまま焼き場でさようならでいいし、
もし 子供たちがママの骨ほしいと思ってくれるなら、ひとかけら持って帰って、ジャムの瓶にでも入れてくれたらいいので、当然お墓もいりません
ほんで、今度はあなたたちが亡くなる時に、あなたたちと一緒に 瓶の中のママのひとかけらも焼いてもらえるように。
地球に、墓など、自分の碑はいりません
しばらくして お友達や周りから、最近ちかりん SNSも止まってるし、どうしてるかな?と聞かれた時に、
「死んだで〜ヽ(〃∀〃)ノ」って言うてなと
家族にお願いしています
これは、早めに言うておかないと、ころっと死んだ時に、慌てふためいてお金をつぎ込む家族を見て一番後悔しそうですから。。
お葬式やお墓、永代供養などにお金を使うくらいなら、家族に、旅行へ行ったり、美味しいものを食べたりしてほしいです
切なる願いです
私の家族は、きっと 私の願った通りにしてくれると思います
あっ それとね、みんな律儀に33回忌とかまでやってるけど、
ヒプノセラピーをしていて、私のクライアント様の中では 9年後に生まれ変わってる方がいらっしゃいます
33回忌とかまで せんでよくない?って思ってます