一昨日は節分でした。
日本の季節と伝統を食にいかすことを大切にしている私たちのホームでは、もちろん節分特別献立をご用意しました。
節分の献立の主役は、言うまでもなくこれっ!
節分と言えば恵方巻!
恵方巻を食べないと節分にならないですよね~
華やかな雰囲気の恵方巻に、ご入居者様は大喜び!
皆さん、普段より、かなり多い量を召し上がって下さいました。
もちろん、恵方巻はうちの厨房の手作りです。
きちんと1本、1本、海苔で巻いて作ってくれたんですよ。
120人分の恵方巻を作るのは大変だったと思います。
厨房の皆さん、ありがとうございます!
おかげさまで、出来立ての恵方巻を召し上がって頂くことができました。
やっぱり、手作り、出来立ての恵方巻は最高ですっ!
ご入居者様皆様、大喜びして下さいましたが、実は恵方巻をご存じない方もいたんですよね。
皆さん、恵方巻が全国に広がったのって、つい30年ほど前のことって知ってましたか?
30年前と言うと、90歳代のご入居者様は60歳代。
新しい流行には疎くなっている人も多い年代です。
だから、恵方巻もご存じなかったんですね。
ちなみに、恵方巻は、関西を中心にした地域で江戸時代からある風習ですが、30年前までは全国には広がっておらず、関東の人は全く知りませんでした。
名前も、「節分の巻き寿司」や「丸かぶり寿司」というようなもので、「恵方巻」という名前ではありませんでした。
それを「恵方巻」という名称をつけ、全国に広げたのは、何とセブンイレブンなんです。
平成元年(1989年)のことだそうです。
うーんっ!セブンイレブン恐るべし!ですよね。
日本全国の食習慣を変えちゃったんですから。
さて、余計なことばかり書いちゃいましたが、実は、うちのホームの節分献立の主役は、恵方巻だけじゃないんです!
このお料理、イワシの柚子味噌煮が、もう一つの主役なんですよ?
「え~!なんで、イワシなんかが主役なの?」
と不思議に思う方もいるかもしれません。
でもイワシと節分は切ってもきれない物なんですよ。
節分には、イワシの頭と柊(ヒイラギ)の葉を扉に飾る風習があったんです。
恵方巻とは真逆で、こちらは若い方にはあまり知られていない習慣になっちゃいましたが、ご高齢者様なら皆さんご存じなんです。
まあ、イワシの頭を飾るだけで、食べるという風習ではなかったのですが、きっとせっかくだから、頭をとったイワシの身を食べていた方は多かったと思いますよ。
もちろん、豆料理も出しました。
節分ですからね。
正直に言うと、豆料理は既製品です。
既製品の金時豆をそのままお出ししました。
恵方巻に厨房のスタッフは総力をあげているので、豆料理まで作る余裕がなかったんです。
これで許して下さい。