文福 看取り活動 | さくらの里山科公式ブログ ご入居者様とワンちゃん、猫ちゃん

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全国初!全国唯一!ペットと一緒に入居できる特別養護老人ホーム
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住所 横須賀市太田和5-86-1
電話 046-857-6333

本ブログは予約投稿で、事前に書いた物です。

 

1月17日(水)の19時10分に公開されるよう予約していますので、

 

ちょうど、文福が取り上げられる、フジテレビの「世界の何だコレ ミステリー」が放映されているはずです。

 

文福のエピソードがいくつめに取り上げられるかはわからいので、すでに放映されたかもしれませんし、これから放映されるのかもしれません。

 

番組をご覧になった視聴者の方が、ご興味を持って本ブログを覗かれるかもしれないと思い、

 

あらためて文福の看取り活動をアップしてみます。

 

 

ご入居者様がご逝去されるのを枕元で看取り、そのお顔をやさしく舐める文福。

 

 

前日、ご入居者様がご逝去されることを予測した文福が、お部屋の前に座っています。

 

ワンコ達は、基本的にユニットの中で自由に暮らしています。

 

※注

ユニットとは、ご入居者様の個室10室と、共有のリビングダイニング、浴室、脱衣室、トイレ3室で構成されている一画です。

 

ユニットの入り口には玄関があり、独立した構造になっています。

 

だから、ユニットとは言わば10LDKのマンションみたいな所なのです。

 

さくらの里山科の定員は120人(一時的に泊まるショートステイを含めた数)ですので、

 

建物内には12のユニットがあります。

 

2階、3階、4階それぞれに4つのユニットが配置されています。

 

その内、2階の2つのユニットが犬と一緒に暮らす犬ユニット。

 

2階の残り2つのユニットが、猫と一緒に暮らす猫ユニットです。

 

そして、犬ユニット、猫ユニットそれぞれの中では、ワンコ達、ニャンコ達が自由に暮らしているのです。

 

だから、どこの部屋に入るのもOK。

 

どなたのベッドに潜り込むのもOK。

 

普通の家庭と同じように、ワンコ達、ニャンコ達は自由にしています。

 

文福は、自分で部屋の扉を開けることができるので、普段は好き勝手に色々な部屋に入っています。

 

でも、ご入居者様のご逝去を予測すると、最初はお部屋に入らず、扉の前に座り込んでいるんですよ。

 

普段とは全然違う雰囲気なので、職員は、文福が看取り活動をしたなとわかります。

 

 

次に、お部屋に入って、ベッドの脇でご入居者様を見守ります。

 

その時間間隔は、その時によって異なります。

 

このご入居者様の時は、前日に座り込み、翌日(ご逝去当日)の午前中はベッド脇にいて、

 

お昼過ぎにベッドに上がって寄り添い、看取りました。

 

 

別のご入居者様を看取った時の写真です。

 

ご逝去される少し前、ベッドに上がってやさしくお顔を舐めていました。

 

 

また別の方を看取った時です。

 

文福は2-1ユニットで暮らしています。

 

同じ2-1ユニットのご入居者様、20名近くがご逝去されるのを看取ってきました。

 

 

こうして文福は看取り活動を行ってきました。

 

 

この写真、文福は登場していませんが、文福が重要な役割を果たしているんです。

 

車いすに横たわるご入居者様は、長年漁師として働いていた漁港をもう一度見たいと願っていました。

 

看取り介護(ターミナルケア)を行っている状況でしたが、

 

文福がまだ看取り活動を初めていないので、今日は大丈夫だろうと判断して、漁港への外出を実施しました。

 

ご逝去される数日前のことです。

 

この状態のご高齢者様を外出させるなど、通常はできません。

 

ご家族様は大変喜んでおられました。

 

ご入居者様は意識がない状態でしたが、微笑んでいたように見えました。

 

 

こちらは、ご逝去されたご入居者様が、ホームを出発されるのをお見送りする光景です。

 

職員達に混ざって、ワンコ達もお見送りしています。

 

一番右のワンコが文福です。

 

 

普段の文福は陽気で能天気、甘えん坊なワンコです。

 

 

ご入居者様皆さんに可愛がられています。

 

 

ご入居者様のお話を聞くこともあります。

 

 

文福が甘えると、ご入居者様は大喜びされます。

 

 

これは11年前の写真です。

 

まだ若かった文福と大喜。

 

今は虹の橋にいる、被災犬のむっちゃん(白いワンコ)

 

このように、犬が普通にいる暮らしが実現しています。

 

 

文福は、ご入居者様の団欒にちゃっかり混ざっていることも多いです。

 

 

これが、さくらの里山科で、犬と暮らす日常風景です。

 

最後に文福が主役の本を2冊、ご紹介させて下さい。

 

 

文福をはじめ、ホームで暮らす犬達、猫達とご入居者様の感動的なエピソードを、施設長が物語調で書いた本が出版されています。

 

余命3ヶ月で愛犬のチロと一緒にご入居された方の感動的なエピソード

 

難病と戦いながら、愛犬のナナと一緒にご入居者様された方が、必死にリハビリし、懸命に生きた物語

 

愛猫と一緒に死のうと思い詰めていた人が幸せをつかむストーリー

 

写真をご紹介した、文福のおかげで漁港を訪れることが出来た人の話もあります。

 

小説調なので、とても読みやすく、思わず引き込まれてしまうような本になっています。

 

タイトル 看取り犬・文福 人の命に寄り添う奇跡のペット物語

出版社  宝島社

著者   若山三千彦

価格   1,430円(税込み)

 

涙が止まりませんので、読む場所にはご注意下さい。

 

 

さくらの里山科の犬と猫を描いた本がもう1冊、昨年出版されました。

 

作家の石黒謙吾先生によるフォトエッセイ「犬が看取り、猫がおくる、しあわせのホーム」です。

 

石黒謙吾先生は、23年前に大ベストセラーとなった「盲導犬クイールの一生」の作者です。

 

「盲導犬クイールの一生」は、ドラマ化&映画化がされ、社会現象になり、それで盲導犬が社会で認知されほどの大ヒットだったので、覚えておられる方も多いかと思います、。

 

今回の本、「犬が看取り、猫がおくる、しあわせのホーム」は、その「盲導犬クイールの一生」と同じ形式、

 

写真と詩的な文章が半々のフォトエッセイです。

 

感動的な本です。

 

タイトル 犬が看取り、猫がおくる、しあわせのホーム

出版社  光文社

著者   石黒謙吾

価格   1,760円(税込み)

電子書籍版あり