施設長の若山三千彦が書いている犬のエッセイです。
私が読売新聞社運営の福祉医療情報サイト「ヨミドクター」で月一連載しているコラム「ペットと暮らせる特養から」の今月の記事が一昨日の月曜日に掲載されました。
そして今日、そのコラム記事が、ヤフーからも配信されると思います。
すみません、この記事は事前に書いていますので、実際に水曜日に配信されているかどうかは確認できていません。
だいたい水曜日なのですが、時に木曜日の場合もあるので。
今月のコラム記事では、今は虹の橋で一緒に暮らしているビーグル犬のチコ君と、飼い主のご入居者様、川辺浩子さん(仮名)について書きましたので、こちらのブログのエッセイでも、チコ君の思い出を書こうと思います。
チコ君が川辺さんと一緒に入居した時は13歳。
そこそこ高齢です。
ビーグル犬を小型犬とするか中型犬とするかは諸説あるのですが、中型犬としたら平均寿命は13~15歳。
小型犬としても平均寿命は14歳代。
チコ君はほぼ平均寿命に達していた高齢犬です。
ビーグル犬は、黒と茶色と白の柄が特色的で、ビーグルカラーとも呼ばれています。
チコ君はそのビーグルカラーが色あせて、光の角度によっては、ぱっと見でビーグル犬とわからない時もありました。
そんな高齢犬だったんです。
でも、入居当初のチコ君13歳は元気いっぱい!
きっと、人もワンコも大勢いる環境が初めてだったのでしょう!
そして、愛想のいいチコ君は、人も犬も大好きときています。
もう大喜びで、いつもリビングをドタバタ走り回っていました。
元気でやんちゃ、それでいて甘えん坊のチコ君は、たちまちご入居者様の人気者に!
皆に可愛がられるので、チコ君はますます甘えん坊に!
暴れん坊にもなっちゃいましたけど(笑)。
しかし、いくら可愛くても、どんなに元気でも、高齢であることは覆せません。
加齢による病気は避けられません。
さくらの里山科に来て半年間程たった頃から、チコ君は、動物病院に通うようになりました。
弱っていくチコ君を、川辺さんは慈しんでいました。
やさしくいたわっていました。
その様子は、まさに長年連れ添った老夫婦のようでした。
この2枚の写真は、チコ君が亡くなる前日に撮影したものです。
川辺さんのチコ君への愛情と
チコ君が川辺さんを慕う気持ちが感じられる最高の写真です。
私たちの心に永遠に刻まれている光景です。
こちらは、川辺さんのご家族様から頂いた、
やはりチコ君が亡くなる前日の写真です。
チコ君が旅立つ前の日にも、チコ君と川辺さんとご家族様は、一緒に屋上に散歩に行ったんです。
ご家族様から頂いたこの写真は、今も事務室に飾ってあります。
こちらもまさに、永遠の一枚です。
チコ君が旅立った後、川辺さんとご家族様は、チコ君と一緒にドッグランに行きました。
チコ君が大好きだったドッグランに、最期の別れを告げさせてあげたんです。
最期のお散歩です。
屋上にも行きました。
ルイとチロも一緒でした。
ルイとチロがチコ君に、最期のお別れを告げています。
チコ君がさくらの里山科で過ごしたのはわずか1年ちょっとですが、その絆は永遠です。