さくらの里山科にやってきたころ、大喜はとってもクールな子でした。
施設長の若山三千彦が書く犬のエッセイです。
大喜がさくらの里山科にやってきたのは、ホームが開設して間もない、2012年の4月中旬です。
大喜と文福は、愛護団体ちばわんの同じメンバーさんの家で一緒に暮らしており、本来なら一緒にホームに来た方がよかったのだと思います。
しかし、私たちの方が、最初2週間は、文福1匹だけで様子を見て、ホームで犬が暮らすことの準備が整えたかったのです。
それで大丈夫だと判断してから、大喜を迎えたため、2週間のずれが生じました。
大喜と文福が離れて暮らしていたのはその2週間だけです。
あとは、それぞれが別々に保健所から、ちばわんメンバーさんの家に保護されるまでの間です。
その期間がどれほどの長さだったのかはわかりませんが、その大喜、文福が生まれてから、メンバーさんに保護される前の期間と、上記の2週間を除けば、大喜と文福はず~っと一緒に過ごしてきました。
外見も少し似ています。
大喜たちが暮らす2-1ユニットの職員達は絶対に見間違えませんし、私から見たら全然違うのですが、他のユニットの職員はけっこう見間違えたりします。
そんな風に外見は似ているのですが、性格は全然異なります。
大喜はとてもクールです。
感情を表すことは少なく、人に甘えることもあまりしませんでした。
そしてイケメンです。
文福は、大はしゃぎするおっちょこちょいです。
感情豊かで、人には大甘えします。
そして3枚目です。
性格が大きく違うせいか、2人は一緒にいることは少ないです。
寄り添って寝ている姿など見たころありません。
じゃれあうことも多くはありません。
一見すると、あまり仲が良くないように感じるかもしれません。
でも2人の間には、確かな絆があります。
深く信頼しあっているのがわかります。
今後、何回かに分けて、そんな大喜と文福について語っていきたいと思います。