施設長の若山三千彦が書く食のエッセイです。
この前のお昼はおでんでした。
最近とても寒いので（ここ横須賀は今日の最低気温２度、最高気温９度でした）、
アツアツのおでんが嬉しいですよね～
でも、おでんって、何かと論争のネタになる事が多いお料理ですよね。
おでんのネタ、ナンバー１は、卵なのか、大根なのか、ハンペンなのか？
コンビニのおでんはどこが一番美味しいか？
関西のおでんと東京のおでんは何が違うのか？
ご当地おでんの特産品のネタはなにか？
などなど、ケンケンガクガクの大論争が至る所で生じています。
でも、今日は、この論争１本に絞ります。
ずばり！
「おでんは、ご飯のおかずになるか、ならないか」
です。
これは、おでん学会で古代より続く一大論争のテーマです。
おでんが不味いから、おかずにならないという話ではありません。
おでんが、ご飯のおかずにしては物足りない、という話でもありません。
「おでんがあまりにも美味しいから、ご飯のおかずにはせず、おでんだけで食べたい！」
という人と
「おでんはあまりにも美味しいので、ご飯にピッタリ。ご飯と一緒に食べるともっと美味しい！」
という人の争いです。
皆さんはどちら派ですか？
うちのホームの献立を作っている栄養士のストーンさんは、どちら派につくか迷っているようです。
それは、おでんの時の副菜とご飯を見ればわかります。
例えば今日は…
副菜はトロロでした。
長芋をすりおろして、出汁を加えたものです。
まあ、ご説明する必要はなかったと思いますが。
さらに
ご飯は麦飯でした。
麦飯とトロロの相性は抜群です。
麦とろ（麦飯＆トロロ）の専門店があるほどですから。
これはもう、ご飯はトロロで食え、と言っているようなものですよね。
すなわち、おでんはおでんだけで単独で食え。ご飯はおでんとは別にトロロで食え。
と言っているようなもんですよね。
完全に、「おでんはおかず」派に喧嘩売っていますよね。
この日の献立、おでんも麦とろも、ご入居者様に大好評でした。
ちなみに、栄養士のストーンさんは、おでんと茶飯という献立も作ります。
おでんと茶飯は相性抜群！
これはもう、おでんは茶飯と一緒に食え！
おでんはおかずだ！
と言っているようなものです。
この時は、「おでんはおかずにならない」派に喧嘩売っていますよね。
そういう具合で、ストーンさんは、その時によって、「おでんはおかず」派になったり、「おでんはおかずじゃない」派になったりしているようです。
まあ、ご入居者様はどっちでもウェルカムのようですけどね。