施設長の若山三千彦が書く文福コラムです。
文福コラムと言っておきながら、申し訳ありません。
今回のコラムの主人公はミックです。
文福コラムは、文福を中心とする、さくらの里山科の犬達に関する、少し真面目な記載だと思って下さい。
犬達に関する少し真面目な記述が文福コラム、気軽な記述が犬のエッセイというように使い分けていきます。
なお、今回もタイトルは、犬と暮らせる2-1ユニットのユニット長、アーミーさんがつけてくれました。
コラムなんて言っておきながら、今回の記事は、写真を1枚アップするだけの内容です。
この素晴らしい写真と、
アーミーさんがつけてくれた素晴らしいタイトルがあれば、
他にはもう言葉はいりませんよね。
なんて言いながら、少し言葉を書き募っていっちゃいますが。
この写真は、ミックス犬のミックとお母さん(飼い主であるご入居者様)の2ショットです。
ミックとお母さんは長年二人暮らしをしてきました。
しかしお母さんが認知症となり、自力での生活を続けるのが難しくなり、さくらの里山科に入居しました。
入居する直前、お母さんとミックは暖房が何もない真冬の冷え切った部屋で過ごしていました。
ストーブのたぐいは、安全に使うことができないため、ご家族様は撤去するしかなかったのです。
エアコンは、リモコンをガチャガチャやって壊してしまいました。
認知症の方にはよくあることです。
それで、真冬でも暖房が使えず、冷え切った部屋で過ごすしかなかったのです。
ご家族様が、このままでは体を壊してしまうと心配されて、入居を申し込まれたのです。
もちろん、ミックのお母さんは、ミックを置いて老人ホームに入るなど絶対にできません。
だから、ミックと一緒に入れるさくらの里山科以外には、入居できる老人ホームがなかったのです。
緊急性が高いと判断した私達は、犬ユニットで空きが出たら、すぐにミックとお母さんの入居を決めました。
幸い、入居申し込みから一ヶ月足らずのことでした。
こうしてミックとお母さんはさくらの里山科にやってきたのです。
それから4年。
ミックとお母さんが幸せに暮らしているかどうかは、この写真をご覧頂けばわかりますよね。
私達は、ミックとお母さんのこんな写真を撮ることができることを誇りに思っています。