ヨミドクターでコラムを掲載している、うちの施設長は、ホームで暮らすワンズ、ニャンズを描いた本を出しています。
宝島社、「看取り犬・文福 ~人の命に寄り添う奇跡のペット物語~」 定価1,300円+消費税
この本に収録されている「鼻水を垂らした天使」という1編が、トラのエピソードです。
トラによって元気を取り戻した中村さん(仮名)の様子や、
認知症が改善された斎藤さん(仮名)の経過などが、
小説風に描かれています。
猫に関するエピソードは他に、
愛猫の祐介君と一緒に心中しようとまで悩んでいた後藤さん(仮名、本ブログではA様)と祐介君がホームに入居して、幸せに暮らすようになるエピソードを描いた「いまが至福のとき」と
愛猫のナッキーとホームで再会した山口さん(仮名)が、ナッキーを看取り、保護猫のナッキー2世を引き取り、また看取るまでを描いた「高齢猫のとろけるような笑顔」の2編があります。
犬達のエピソードは、ご入居者様を看取る文福のエピソード3編をはじめ、
余命3ヶ月で愛犬のチロ君と一緒に入居した方のエピソード、
難病に負けず、愛犬のナナちゃんと一緒に懸命にリハビリする方のエピソード、
認知症で愛犬の事がわからなくなったのに、愛犬のココ君の献身で思い出した方のエピソードなど多数あります。
若い新人職員が右往左往しながら奮闘し、先輩と結婚するまでを描いた爽やかな短編なんかも人気があります。
よろしければぜひ読んでみて下さい。
この本を通して、さくらの里山科での、ご入居者様とペットの暮らしを、大勢に人に知って頂ければ嬉しいです。