ペットが活躍する本や映像をご紹介するシリーズ
今回は「名犬チロリ」です。
先月、このシリーズでご紹介した、
読売新聞にコラムを連載していたブルースミュージシャンで、ドッグセラピーの第一人者、
大木トオルさんの著作です。
チロリは、大木さんが引き取った保護犬です。
文福と同様に、翌日は殺処分と言う最終部屋にいたそうです。
当時、大木さんは日本で最初のドッグセラピーに取り組んでおり、
大木さんの所には、ハスキーなど、外国から連れて来た血統書付きのセラピードッグ候補犬達がいました。
身体も小さく、元野良犬で雑種のチロリがセラピー犬になれるか、当初は大木さんは不安に思っていたそうです。
しかし、チロリは、人や犬に寄り添い、癒すという信じられない力を発揮し始めます。
この点は、うちの文福と非常によく似ている気がします。
文福もチロリも、最終部屋で殺処分に怯えが経験が、その力を引き出したのかもしれません。
結果としてチロリは、厳しい訓練を他の犬達より短期間で終え、立派なセラピードッグになります。
こうして、チロリは日本で初めてのセラピードッグになったのです。
セラピードッグのチロリと看取り犬の文福。
共に殺処分直前の最終部屋の経験を有しています。
という訳で、私達にとって、非常に親しみ深いエピソードでした。