介護の世界独特のお食事であるムース食。
さくらの里山科では3-2ユニットがムース食をお出ししています。
綺麗でしょー!
美味しそうでしょー!
ムースですからデザートに見えますが、れっきとしたお料理なんですよ。
ご高齢者様の中には、ご自分で食べ物を噛み切ることができない方がいます。
普通の食べ物を飲み込むことが難しい方もいます。
そのような方は、食べ物を間違って肺に通じる気管に入れてしまうことがあります。
これを誤嚥(ごえん)といいます。
誤嚥をすると、肺が炎症を起こして肺炎になったり、最悪の場合窒息して死亡することもあります。
そこで、ご自分で噛んだり、飲み込んだりするのが難しい状態の方には、お料理を細かく刻んだり、ミキサーをかけて流動食にしたりしてお出しします。
そこで、少しでも食べやすく、少しでも美味しくと工夫されたものの一つがこのムース食です。
お料理をミキサーにかけ、完全に液体状にしたものに、トロミ剤(主成分は増粘剤です)を入れてムース状に固めたものです。
普通のミキサー食(ミキサーをかけて液体状にした食べ物)よりも、食感がよく、実際に物を食べているという実感が得られること、そしてそれにも関わらず上記の誤嚥(ごえん)のリスクはミキサー食と同じくらい低いことが特徴です。
そして、ムース状の方が、ミキサー食の液体状のものより飲み込みやすい、という方もいます。
3-2ユニットにはまさに、ミキサー食だとうまく飲み込めないのに、ムース食だと問題なく他ばれるという方がいるんです。
いえ、そのご入居者様がムース食なら上手に召し上がれるということを、リーダーのサーファーさんが発見したんです。
そこで、毎食ムース食をお出しするようになりました。
実は、ムース食については、既製品を購入する施設が多いのですが、3-2ユニットでは自力で作っています。
だから、私達の美味しいお料理をムース食で召し上がって頂けるんですよ。
ご入居者様にもとっても喜ばれています。
私達はお一人お一人のご入居者様の生活の質を向上させるために、色々なことにチャレンジしているんです。