大喜が不安な顔をしています。
どうしたんでしょう?
深刻に悩んでいるような、落ち込んでいるような、あるいは怯えているような顔でしょう。
大喜、どうしたの~
さて、この写真の大喜はどこにいるんでしょうか?
診察室っぽいですよね。
そうなんです。
やまなか動物病院の診察室なんです。
今日は大喜は、スケーリング(歯石除去)にきたんですよ。
ここ数カ月、さかんに口の横をかゆがる大喜。
ずっとやまなか先生に相談していたんですが、まだ歯肉炎はひどくなかったんですよ。
だけどあまりにかゆがるので、歯肉炎の出来かけだと思われるので、スケーリングをしようということになったんです。
でも…、実はワンちゃんのスケーリングって大変なんですよ。
だって歯と歯茎の間を針でぐりぐりするような痛いことを、ワンちゃんが大人しくさせる訳ないじゃないですか。
ほとんどのワンちゃんは全力で抵抗します。
だからワンちゃんのスケーリングは通常、全身麻酔で行うんですよ。
つまり手術に近いものなんです。
だから大喜は不安な顔をしているんですよ。
…って。大喜がスケーリングを理解している訳ありませんよね。不安なのは私達職員です。
だって、小さな身体のワンちゃんですから、全身麻酔って心配じゃないですか。
もちろんやまなか先生の腕は全面的に信用していますけどね。
という訳で、職員の不安な気持ちが写ってしまい、不安げな大喜でしたが…
スケーリングは無事終了しました。
もう既にホームに戻ってきており、元気いっぱいです。
ね、さっきとは全然顔が違うでしょう。
ちなみに、全身麻酔をするので、もちろん血液検査をしました。
その結果は、全く問題なしでした。
CREやGPTなど、腎臓、肝臓の状態を示す数値も、見事に基準値のど真ん中。
タンパク質もアルブミンも血糖値も問題なし。
白血球数、赤血球数、ヘモグロビン、ヘマクリット、血小板等の数値も問題なし。
健康そのものでした。
ね、健康そうな顔でしょう=!
よかったね、大喜。
スケーリングも無事終わったので、これからは痒くなくなると思うよ。
この調子で健康で長生きしようね