Sugar・・・6 | 櫻ふぶきのつぶやき

櫻ふぶきのつぶやき

ペースがばらばらのお話ブログです
嵐さんのLOVEを
お名前をお借りして書いています

BL要素を含んだ表現がございますので

そぐわない方は

お読みになりません様・・。

お願いいたします

さゆき宝石白さゆき

鳴らされたインターホンで

まーくんの目が覚めないように

扉の外で翔さんを待った

 

「わざわざ出迎え?」

 

笑顔のその人・・。

俺は申し訳なくて

涙があふれた・・。

 

「二・・・ニノ・・?どうした?」

 

「ごめん・・・翔さん・・・ごめん・・」

 

「なに?とにかく中へ・・。」

 

玄関を開けると

 

甘い甘い香り・・・

 

「うんっ?」

 

「何か・・・思いださない?」

 

「すげ・・・何の匂い?」

 

「Sugar」

 

「この匂い・・・。」

 

「翔さんっ!」

 

祈るような思いだった。

 

俺の正体を知っている

潤くんは信じてくれたけど

 

翔さんは

超現実主義者だ

だから俺の話はただのおとぎ話に過ぎなくなる

 

思いだして・・・思いだしてよ!

 

でも・・・。

 

「俺が・・・悪いんだ・・・」

 

「さっきからどうしたの?

相葉くんは?」

 

「眠ってる・・」

 

「もう・・・せっかく来たのに

つぶれた・・?

 

それにしても・・・

何作ったの?

すげ・・・匂いが

甘ったるくて・・。」

 

「だから!Sugar・・

砂糖だよ」

 

「甘い香り・・・誰か」

 

『ルシファー』

 

「えっ・・・?

ルシファー・・・・?

って何だっけ・・・?」

 

『ねぇ・・しょーちゃん・・悪魔だよ』

 

「相葉くんっ?」

 

まーくんが降らふらの足取りで

リビングに現れた・・。

 

「ニノ・・・?

ホントだ・・。

しょーちゃんだ・・・」

 

いや・・。もう30分は眠っているはずだった

なのに

声でも聞こえたのか・・。

 

「しょーちゃんっ」

 

だけどまだ薬が効いていて

足元がおぼつかない

 

そこへ寄ってく翔さん

 

「何だ酔ってるのか?」

 

翔さんに倒れ掛かるまーくん

 

「相葉くん?!」

「しょーちゃん・・・」

「どした・・?」

 

 

「ニノ・・・?どういうこと?」

 

翔さんは倒れたまー君を抱いて

寝室へ連れて行った

 

「何があったの・・?」

 

「相葉さん・・。

あなたを思って

今・・。

廃人同様なんだよ・・。」

 

「えっ・・?」

 

「夢・・。みない?

同じ夢・・

さっきつぶやいていた・・

ルシファー・・・堕天使が出てくる夢

その堕天使と翔さんずっと・・・」

 

「堕天使・・・。」

 

俺はもう一度砂糖をあぶって

香りを立てた

 

「目を瞑って・・。

香りだけ感じて・・」

 

「あっ!俺・・!夢ン中で・・・」

 

「それ・・話せる行為?」

 

「い・・・いや・・・ちょっと・・。

だけど朝になると跡形もないんだ」

 

「基本・・。夢だもん・・・」

 

「ルシファー・・・

正体・・知ってるの?」

 

「知ってるよ」

 

思いだしているのか

自分の体を抱きしめる

翔さん・・。

 

「まさかと思うけど

・・・だれ・・なの?」

 

「・・・あの人・・・」

 

俺はまーくんの居る寝室を見た

 

「どういうこと?

どういうことなんだよ!?」

 

「あなたを思って

あなたのところへ行った。

それを仕組んだのが

俺・・。

それしか言えない」

From・・・Kazunari