さくらのカイロプラクティック 井澤です。
ここ最近で読んだものです。
烈火の月
ご存知の方もいらっしゃるでしょう、映画「その男、凶暴につき」の小説版です。
小説版とはいっていますが、結構映画とは違います。
深作欣二監督で進んでいたこの映画、野沢さんの脚本でスタートしたんですが、なんと、監督降板。
そこでビートたけしさんが監督を引き受けて、野沢さんの脚本をバンバン変えてしまった訳です。
そう、そして名作「その男、凶暴につき」が完成。
まあ、芸人が監督やって面白い映画が撮れる訳ないだろう、、という周囲の目を完全にひっくり返しましたよね。
私も初めて観た時、ちょっと衝撃的でした。
静かな、そして淡々とした感じの中にゾクゾクすることが散りばめられて、観た後も何かを引きずる感じ。
もうかなりのインパクトでした。
そうです、脚本をバンバン変更された野沢さんは怒りの反面、完成した映画の完成度には納得したそうです。
しかし、野沢さんのあの脚本をしっかり小説として産み落としたのがこの「烈火の月」であります。
映画も素晴らしかった、しかし、この小説も本当に素晴らしかったですね。
やはり目を背けたくなる描写もありますが、ドクドク、ギリギリ、うぅ、、、ともう苦しくなるほど入り込めました。
「ボキャブラリーが乏しいな」
もう何とも言えないんですよ。
一応、頭では考えますが思考より感覚が勝る瞬間があるんです。
まあ、なかなかハードな小説なので万人には受けないと思いますが、野沢さんの魂を感じる作品でした。
「メリークリスマス、ミスターローレンス」
それは戦メリ。