お受験シリーズ最終話。
いよいよお受験の当日がやってきました。
ペーパーは難なくできたかと思われます。
でも、そこは、合格ラインさえ通ったら、上だろうが真ん中だろうがどうでも良い。
問題は行動観察。
昨年書いたお受験シリーズで、桜子は行動観察で受かったと思うと書いたことがありました。
どういうことかというと、
4人グループでの行動観察中、泣いてしまった子がいて、参加できなかったんです。
他の2人は課題に没頭してその子をかまいませんでした。
桜子は一生懸命その子に話しかけました。
「大丈夫一緒にやろうよ」と。
それでも、子供は気持ちを立て直せず、なかなか参加はできません。
桜子が試験官(先生)をチラチラ見ても、アドバイスもくれず、その様子を黙って見ているだけ。
何度か泣いている子に声をかけた後、桜子は試験官に
「先生、どうしたらいいですか」と聞きに行きました。
すると、試験官はようやく動き、その子に「一緒に頑張ろうね」と声をかけました。
その声に励まされ、泣いている子は一緒に参加して、時間いっぱいまで4人で課題をやり遂げました。
桜子が1日目で合格圏内に入ったのは、まさにこの行動だったと思います。
お受験塾の先生もそう言っていました。
そして、今通っている塾の塾長からも言われた
「その場で困っている子をすくい上げる能力に長けている」
とは、この部分
普段は自己主張が強すぎるあまり、リーダーシップも度が過ぎることが多々ですが、こういった初対面での場では、いかんなくリーダーシップを発揮して、周りの意欲を湧かせることができます
そういえば、はいだしょうこさんが、なぜNHKの歌のお姉さんに合格したかの逸話を聞いたことがあります。
オーディション直前、みんなが自分の練習に没頭していた時、困っている女性がいて、自分の練習もそっちのけでその女性を助ける行動を取っていたのを審査員が見ていたからだと。
歌のお姉さんは歌がうまいことが条件ではない。
優しく思いやりがあること。
特に子供は予想もできない行動をするから、咄嗟の行動で彼女の人柄が伝わったんでしょう
というわけで、翌日のお受験の面接で、夫はたいした難しい質問もされず、桜子の前日の行動に救われました
合格発表で桜子の受験番号を見た時は、号泣しました
まさか受かると思わなかった夫に不安しかなくて
一緒に合格した仲良しのお母さんに頭をポンポンされました。10歳も年下の人に。。。
桜子が問題行動を起こしまくっていた時、先生方に
「桜子はこの学校に通う資格はありますか」
と聞いたことがありました。
先生方は優しく
「この学校に入学した以上、どの子も楽しく通う権利はあります。
どんなに大変でも、お母さん一人で頑張らないで。
僕たちが学校での行動をしっかり見ていくから、お母さんも家庭でサポートしてあげてください」
いやいや、サポートを頼むのは私の立場なのに
素晴らしい先生方に恵まれて、本当に幸運です。
この学校に入学出来て良かった
多くの先生に支えられて、困難が予想された3年生2学期も、あとひと月で無事終えようとしています。
学校側、そして桜子の特性を理解してくれている保護者の皆さんには感謝しかありません
全国のお受験を控えた皆さん、頑張ってください