前回は、3歳での発達検査について書きました。
児童相談所での発達検査で、診断名はつけられませんでした。
心理士さんは専門医ではないので当然ですが
なにかの発達障害なのでは。。。という私の思いに
答えを出してもらうことはできず。
(長男の時、専門医にかかるのが数年待ちだったため、
専門医の門をくぐるのがしんどかったという理由があります)
幸い、児童相談所つながりの知人である臨床心理士Aさんに、
桜子のその時々の困りごとを相談し、
対応を助言され続けて乗り切ってきました。
しかし、桜子が4歳になっても、困りごと(主に他害)が一向に改善されず、
悩み続けている私に、Aさんが、
「一度診てあげようか」と言ってくれたことで、
その方の職場である児童支援施設に出向くことに。
私は待合室で待機し、1時間半ほどの簡易検査でした。
Aさんが何をしたかというと、子供が一人で遊ぶ様子を観察するだけ。
おもちゃがたくさんある部屋で、
発達検査でよく利用される砂場あそびがメインだったようです。
戻ってきた桜子は、
「ママ―!楽しかった~
たくさん遊んでもらったよ」
と、ご満悦。
それで結果は
Aさん「病名がつくような発達障害の典型的な行動が見られない。
だから、今の時点で診断がつくようなものではないよ」
👆(専門医じゃないけど、友人だから内々で私見を教えてくれた)
Aさん「ただね。。。桜子ちゃんが遊んでいたおもちゃを、
よそ見していた隙に、砂の中に埋めて隠したの。
その時、強い不安を示して、一生懸命探していたのがひっかかる」
不安が強いのは、発達障害のひとつの症状です。
普段の桜子は不安のある子ではなく、
状況の変化にも柔軟に対応できます。
でも、この時見せた不安は、今思えばやはり発達障害の片りんだったのかなぁ
結局、「今後も様子見」というモヤモヤグレーな結果を突き付けられて、
2度目の簡易検査は終了しました。
それからさらに1年後、5歳になって、
同じく児相つながりの知人で、発達支援センターの心理士Bさんに診てもらうことに。
その方は、還暦を超えたおばさまで、成人後、自身がアスペルガーと診断されたそうです。
子供の時から生きづらさを感じ、誰も自分のことをわかってくれないと、
ずっと気持ちが荒れていたそう。
そしてまた、その遺伝は息子さんにも。
息子さんは、子供の頃は神童と呼ばれ、IQも130台だったようですが、
思春期から二次障害をこじらせて不登校になり、そのままニートに
20代後半になってようやく社会に出、就労支援のケーキ屋さんで働くようになったとのこと。
Bさん「神童も~はたち過ぎればタダのひと~」
Bさん心の俳句。私に詠ってくれました(笑)
Bさんとても面白い人で、大好きなおばさまです。
しかし、うーん、息子さんの件、いろいろと考えさせられました。
いろんな意味で明日は我が身
そんなBさんと桜子、いよいよ初ご対面。
絵を描いたり、お話をして楽しく遊んでくれました。
そして、戻ってきたBさん、一人で待っていた私に向かって、
「あの子、発達障害よ~。間違いないわ~ケラケラ
」
い、いきなりの告知に心の準備が。。。
「とても頭が良いけど、脳の動き方が発達障害っぽいわね。←これ、ほんとよく言われる
今は心配でしょうけど、大丈夫、『はたち過ぎればただのひと』よ~ケラケラ」
そ、そうですか。大丈夫と思っていいんでしょうか。ケラケラ
「家での一番の問題点は、ピアノの練習中にキレることなんですが」
「そんなの簡単よ。ピアノなんて辞めてしまいなさい!」
白か黒ですかうちの子みたい。。。
まるで黒柳徹子さんのようにまくし立てられて、これ以上の質問もできませんでした
ある意味楽しかったです。
この後、私はその方のもとへ足しげく通い、
アメリカで発達障害児に取り入れられている療育「コモンセンスペアレンティング」の研修を受けました。
これによって、対応が難しい子供へ、どのように接すればいいのかが、
知識として学ぶことができました。
人によって見立てが変わる娘の特性。
果たして桜子は、白か黒か。(いや、シロはないな)
確信が持てないまま、7歳での知能検査へと進んでいくことになります。