7月26日は渡邊峻郁さんのお誕生日、バレエ団には宝塚おとめ、みたいなものはないのですが、ファンサイトさんでご本人に確認をとってくだったものが載っています。

 

 

公式HPより正確、かつ精緻な情報が網羅されていて、あの作品のこの役は誰だっけ、などすぐに探せて本当にありがたく拝見しております。

 

1990年生まれなはず、な峻郁さんで、新国に入って8年めのシーズンがすぎて、男子の中堅ポジションといいますか、とくに今シーズンは、ホフマン物語、アラジンと、福岡雄大さんのワキについて活躍したのがよかった、というか凄かったでした。十分なキャリアをつんだダンサーが、さらに先輩とガチで対決するという、今のタイミングじゃないとできないキャスティングだったのですよね。アラジンとランプの精ジーンは敵対する立場ではないのですが、テクニックでは対抗意識が出るのか、次々に繰り出される踊りが白熱していて、お話と関係ない部分でも盛り上がっていました。この共演の舞台が配信映像になるのだそうで、楽しみです。

 

ホフマン物語も面白さ炸裂で、こちらも今のタイミングがもたらしたヤバい舞台でした。峻郁さんもさすがに今の年齢にならないと悪魔4役は無理でしたでしょうし、あと、雄大さんはここに来て飛躍的に演技力が伸びたんですよね、前はわりと大〇なイメージでしたのに。小野絢子さんと3人の、たかふみ悪魔がトート閣下だったシーンとかトンデモでした。

 

木村優里さんとのゆりたかコンビも、ドン・キホーテとくるみ割り人形で主演、ホフマン物語でも、最後の一瞬ですが、悪魔くんが優里さんのラ・ステラを連れて帰ってしまうというゆりたかシーンがあって、一部ファンの注目を。

 

ソロルとガムザッティは仲良しすぎではありましたが、期待以上の華やかさと面白さでした。米沢唯さんとの役のバランスも抜群だったのですが、唯さん、ちょっと痩せてしまっていて気になったのですよね。この夏、うまくバランスを取り戻してほしいです…。

 

いわゆる外部出演が、国際バレエアカデミアのシェエラザード、神奈川県民ホールのオルガン公演、池上直子さんの新作Eden、ジュエルズバレエのプッチーニ、と、いつ準備していたのかしらという、内容も充実していました。ゆりたかでシェエラザードという夢がかなって、ホントに黄金に輝いていました。池上さんの新作も密度抜群、プッチーニはちょっとルーティーンぽかったですが、こういう機会も大事かと。今年は一気にというか、コンビで普通に登場していましたが、このままそういう活動は続けてほしいものです。

 

遠藤康行さんの振付で、中田恵子さんのオルガンで踊った「牧神の午後への前奏曲」が、今シーズンのベストでした。遠藤ゆまさんとのデュエット、振付もよかったですし、峻郁さんの、ひとひねりした牧神の表現が、野生と色気、でもエレガントで素晴らしかった。ドビュッシーを、たぶん中田さんご自身の編曲で奏でたのだと思うのですが、オルガンの可能性というか、オーケストラで聞くより密度があって、ハーモニーのバランスもよくて、こちらも素晴らしかったです。

 

クラシックのテクニックが絶好調でしたが、コンテンポラリー系でも、見たかったものが見られて素敵でした。次のシーズンと、お誕生日からの1年も、期待しています🥰