感想が前後してしまいましたが、新国のバヤデール、3日公演のニキヤ廣川みくりさん、ソロル井澤駿さん、ガムザッティ直塚美穂さんの回も見ました。その日は午前中にクラスレッスン見学会も企画されていたのですが、へたれて断念いたしました。

 

昨年11月の「Young NBJ GALA」の初日のみくりさんのニキヤはベールがからまっていたんですねー、忘れていたのですが感想を読んで思い出しました。それから半年たって今回の全幕舞台は堂々たるものでした。

 

みくりさんの踊りは動きながらカット面が見えてくるような、クリスタルな魅力があるのですが、ニキヤは、とくに3幕のバレエ・ブランが似合っていました。花かごのくだりも、バランスがよく保てて間がよかったです。

 

やっぱり面白かったのが、直塚美穂さんのガムザッティとの対決でした、若手同士でスピード感あふれるキャットファイトな迫力が。みくりさんのニキヤの、ナイフをかざしてガムザッティに迫って行くときと、止められて我に返って逃げ帰るのと、足どりが見事に違って見えて、バレエダンサーの表現としてはできるもの、なのでしょうけど、鮮やかで印象に残りました。踊りがよくて、お芝居も巧みなのでホントに見ごたえのあるプリマぶりでした。

 

直塚美穂さんのガムザッティはやっぱり、キャラクターのたてかた、舞台の居方にロシアじこみな色あいがあって存在感抜群でした。踊れすぎ?でスコーンとスケールが抜けていくのが得難い魅力です。足が長すぎて胴がつまって見えるほどで、豪華なネックレスなどのつけ方は、ちょっと工夫してもよかったかも。

 

井澤駿さんのソロル、ついに井澤さんも、舞台をリードしていくお兄さんの立場になりましたねー、でもこれがよかったです、組み合わせのバランスが抜群で、井澤さんの演技の古典味が若いプリマたちとかみ合っていました。あと、踊りのキレ味も戻りましたよねー、今だから言えますがやっぱり、ちょっとふっくらしすぎだった時期がありましたよね。体型がようやく、落ち着くところに落ち着いたというか。

 

この日のまわりのキャスティングはAダッシュというか、初日組プラス宇賀大将さんのマグダヴェヤ、森本亮介さんの黄金の神像で、宇賀さんはさすがの巧さ、森本さんは今回問題になっていた、金色に塗った膝で着地が滑る問題にひっかかってしまった感じでした。

 

3幕のヴァリエーションは五月女遥さん、池田理沙子さん、飯野萌子さん、当然な水準なわけですが、実際見るとやっぱり凄すぎるのでした。

 

吉田都さんは、現役時代にニキヤは踊らなかった記憶なんですが、どうだったのかな。少なくとも私は見る機会がなかったです。今回のみくりさんを見ながら、こんな感じだったのかなーと想像したりして、二倍おいしい舞台でした🥰

 

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