遠藤康行さん、須永リエさんの「エンドウ・バレエ」の発表会を、セシオン杉並で見てきました。

ゲストが渡邊峻郁さん、林田翔平さん、南條健吾さん。水曜日の午後の発表会は、平日に?と思いましたが、生徒さんは学校の春休みなんですね。

 

エンドウ・バレエの発表会は、2022年の夏に立川で見て以来でした。2年のあいだに、ソロやパ・ド・ドゥを踊る生徒さんも増えて、にぎやかな舞台でした。

 

エンドウ・バレエは生徒さんの足がきれいで、フランス派なのか、詳しいところはわからないのですが、ヒザが入って上がった足のムキもよくて、眺めているだけでも楽しいです。主流は中学生くらいの生徒さんなのでしょうか、堂々としているしかわいいし、充実の3時間半でした。

 

渡邊峻郁さんは第3部の「ドン・キホーテの夢」のバジル役で登場、キトリは遠藤ゆまさんで、前の発表会の「黒鳥」に続いてのコンビ、というか、2月の神奈川の「オルガンavecバレエ」の、遠藤康行さん振付の新作「牧神の午後への前奏曲」で凄いデュエットを見せたおふたりです。「牧神」もまた見せてほしいですが、キトリとバジルは軽やかに共演していました。

 

遠藤先生自らドン・キホーテに扮して、登場人物省略のなか、物語を一手にひきうけて通し上演らしく、1幕、森の場面、結婚式のグランパまで、3才児も登場してのいいとこどり。幼児登場の発表会全幕ものというと「コッペリア」が定番ですが、ドン・キホーテもこういうふうにできるんですね、小さなキューピッドなんてぴったりでした。

 

というわけで峻郁バジルは1幕のギターのやりとりから見られてお得でした、扇のキスシーンのタイミングがあわなくて、素で笑っていたのも嬉しいオマケ。ちょっと動くだけでもキレ味が凄くて、峻郁さんもともとそういう系のダンサーではなかったと思うのですが、30歳をすぎて急速に充実して、変化もしていますよね。

 

最大の萌えはグラン・パ・ド・ドゥで、バジルの衣装が純白のトレアドール風で、赤いネクタイに淡い臙脂のカマーバンド、上着についてた金ビーズとか、宝塚もびっくりのキラキラでした。凄く似合ってました🥰 遠藤ゆまさんのキトリも、白地に淡い赤のアクセントがついたとてもきれいな衣装でしたがバジルと比べると控えめに見えるという💦 細身の峻郁さんは、ドンキは白のほうが映えますよね。大きなマネージュのラインがきれいだったです~

 

発表会前半は、コンテも入った小品集。なかで中学生トリオの「海と真珠」が、初々しくも攻めの踊りでたいへん見ものでした。河本蒼唯くん、コンクールにも出ているようなのでお名前出してもいいのかな、前半のコンテで、絵になる踊りで目についたのですが、こちらでは難技にも果敢に挑戦してました。中学生女子の真珠ふた粒の可憐さとか素晴らしかったですね~ よかったです🥰

 

林田翔平さんは生徒さんと、眠れる森の美女と海賊のグラン・パ・ド・ドゥ。ドン・キホーテではアレンジバージョンでしたがエスパーダ、ファンダンゴのソリストもとフルに活躍。スター・ダンサーズ・バレエ団ではベタなクラシックはあまり見られないので新鮮でした。

 

南條健吾さんは、フランスから戻られたということですが、サンチョ・パンサが似合う系なキャラクターだったのが意外だったかも。巧みな舞台まわしでした。

 

ダンサーさんの発表会追っかけは特殊ジャンルだなあと反省しつつも、楽しかった杉並の舞台でした🥰