国際バレエアカデミアのダブルビル、二日めの公演も行ってきました。初日をしのぐ熱狂のパフォーマンスでした🥰

 

シェヘラザードは小牧正英版と言ったほうがいいくらいで、今一番ポピュラーなフォーキン版とは別もの。小牧版のほうが男性舞踊手の活躍度が高いし、メリハリが利いて面白いです。大事に継承されてきたバージョンだそうですが、今まで知りませんでした。今回の公演をきっかけに上演の機会も増えるといいですね、ていうかこのキャストのままでまた見たいです。

 

渡邊峻郁さんの金の奴隷(プログラムの記載は”金の黒奴”)は踊りが絶好調で、ニジンスキーの役どころにふさわしい高いジャンプが圧巻でした。今日の奴隷はハーレム乗っ取りに成功して、後半は堂々のリーダーぶりでした。比べると昨日は身分をわきまえて控えめだったのかも、金の奴隷の活躍で舞台の迫力が倍増していましたし、野心の流し目が色気があって、踊りのあいまのマイムのシーンになるとオペラグラスがあちこちで上がっていました、だってお顔が見たい。

 

木村優里さんのゾベイダは、金の奴隷と出会って、あと戻りできない恋に落ちた瞬間の表情が絶妙、牢から出した金の奴隷を壇上から見下ろす眼差しの驕慢な美しさと見どころいっぱい。アラビアンな踊りもよく似合っていて、峻郁さんとのデュエットはイキぴったり、リフトが映えてゴージャスです。

 

初日にありゃりゃだったオーケストラは見違えるほど安定して、シェヘラザードはソロヴァイオリンの名演を据えて、たぶん大人数ではないオケが豊かに響いていました。劇場と音楽と踊りが一体になって、なだれこむようなフィナーレに大喝采でした。

 

タカフミさんで金の奴隷、夢ではないかと嬉しかったのですが、夢見たよりさらに素敵だったのでした。どこにお礼を言えばいいのでしょう、ホントに見られてよかったです🥰