2023年の劇場通いは、1月2日の「くるみ割り人形」にはじまって、12月29日の「くるみ割り人形」で納めました。ゆりたかコンビからゆりたかコンビで、キリがよいのですが、1月のくるみは木村優里さんが怪我をしたあの舞台だったのでした。12月のくるみが、素晴らしい舞台で本当によかったです。

 

優里さんはニューイヤー・バレエ、コッペリア、ダンストゥザフューチャー、白鳥の湖と、シーズン殆どを休演しました。そのあいだインスタにリハビリのトレーニングの様子を載せたりと、辛い半年だったと思います。舞台に帰ってきて本当によかったです、あと、時間があったせいか?優里さんのオリジナルアニメが爆誕したのも素晴らしい。センス抜群ですよねアニメ🥰

 

渡邊峻郁さんの今年は優里さんの負傷にはじまって前半は波乱いろいろでした。コッペリアの降板はバレエ団の説明も曖昧でしたが、とりあえずワタシはローラン・プティの作品は当分見たくないです😢 3月のDANCE to the Future では、ペアを組んだ廣田奈々さんが2日目から休演して、奥田花純さんが急遽代役に、6月の白鳥の湖は優里さんの回復が間に合わず、吉田朱里さんが代役で初主演でした。

 

奥田花純さんはニューイヤー・バレエとDTFと、どちらも1日で仕上げて完璧な代演をするという、レジェンドな活躍だったんですよね。踊れるだけじゃなく表現力もかっこよくて、今後の展開に期待です。

 

吉田朱里さんの白鳥デビューは、優里さんの怪我ということで複雑でしたが、エポックメーキングな舞台になったと思います。峻郁さんのサポートぶりは一瞬のスキもなくてなにがあってもリカバーも万全。お芝居もちゃんと、朱里さんと通じ合うものがあって感動的でした。

 

今年の一番大きな初役は、「夏の夜の夢」のオーベロン。4回も見られたし、ポスターも麗しくて幸せでした。妖精王が本当に似合って、柴山紗帆さんとの夫婦ぶりもどっちもどっち感が良かったです。この作品、最初の上演予定はニューイヤー・バレエで3回公演のはずだったのですよね。あのときだと配役がどうなっていたのか、たかふみオーベロンが見られてよかったです。

 

発表会のゲストでは、グラン・パ・クラシックと、チャイコフスキー・パ・ド・ドゥが見られたのが意外でしたしとてもよかったです。「チャイパド」は峻郁さんのイメージではなかったのですが、実際踊ったらバランシンで私が見たいツボ、を全部おさえてくれていて最高でした。峻郁さんはどんな機会でも、作品の来歴や踊りのスタイルをきちんとチェックして、間違いなく踊ってくれるのですよね~

 

今年とても意外で、嬉しかったのが恩田陸さんとの対談でした。

 

 

 

 

あの恩田陸さんが、しかも内容の濃さにもびっくりしました。コンテンポラリー・ダンスに関するおふたりの話は圧巻でしたし勉強になりました。恩田さん、先日の峻郁さん主演の「ドン・キホーテ」を見にいらっしゃっているのをお見掛けしましたです🥰

 

その「ドン・キホーテ」のバジルはホントに凄かったでした。ケガのあと、本格全幕復帰になった優里さんから目を離さず、でもテクニックはもうやりたい放題というか、踊りたいことが全部できる状態なのでしょうねー。今上演中の「くるみ割り人形」も続いて、ゆりたかコンビも満開になって、安心な2023年後半の展開でした。

 

今年峻郁さんの舞台に行ったのは、29回でした。来年はどんなかしら。