新国立劇場バレエ団の「くるみ割り人形」、12月29日のマチネは「ぴあスペシャルデー」でした。昨年からはじまった企画ですが、たぶん?新国立劇場から、ぴあが全席買い取ってというか仕入れて、ぴあで売る、という仕組みなのでしょう。

 

新国立劇場のHPのチケットコーナーで売らないせいか、席が残っているらしかったので心配していたのですが、今日行ってみたら一階は完全に満席、上のほうもほぼ埋まっていたのではないでしょうか、今の新国って公演間近になってチケットを買って見に来る層がたくさんいるのですね、驚きました。

 

今日は木村優里さん渡邊峻郁さんバージョンのクリアファイルが配られて、ホワイエバルコニーから合唱のサービスも。小さなお子さんからシニアまで、客層がとても幅広かったです。

 

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もらいました🥰

 

ネズミの王様の渡邊拓朗さんとドロッセルマイヤーの中島駿野さんと、木村優里さん渡邊峻郁さんのカルテットは3シーズンめなんですねー。拓朗さんのネズミ王が身体も利くようになったし、大きなパワーと大きな愛嬌(笑)で、作品の要になっています。兄弟対決もスムーズで美しいです。駿野さんのドロッセルマイヤーは、今シーズンから白塗りでなく通常のメイクに変わったため、普通に美男。気球のパドトロワは3人のイキがあって見どころでした。

 

ドロッセルマイヤーは、クララの姉ルイーズとも踊りますが、ルイーズの奥田花純さんがトンデモテクニックすぎでした。果てしなく?続く細かい回転を、全部完璧な軸でまわりきって、軽やかさも十分でした。花純さん、もともと巧いダンサーさんですが、最近の技術は神がかってきて怖いくらいです。

 

雪と花のふたつのワルツも、初日すぐよりまとまって、迫力もアップ。バレエをあまり見ない人にも、確実に楽しいナンバーだなといつも思います。スーパーテクニックなのに皆さんほんとに美しい🥰

 

クララの木村優里さんは、ますますシャンパンゴールドの豪華な衣装が似合うようになって、貫禄のプリマぶりです。でも前半の、白いヘアバンドのクララも可愛いのですよね。踊りが強くなりましたが、ニュアンスの複雑さも増してきて目が離せません。

 

渡邊峻郁さんはテクニック的にとてもいい時期にいて、今日はとくにジャンプが素晴らしかったです、というかこの振付、回転ものがあまり多くないんですね。腕の動きがなめらかで、背中を十分に使って空間が大きいです。役の演じ分けもさりげなく丁寧で、ドロッセルマイヤーの甥→くるみ割り人形→王子 と、それぞれの性根を残しながら華麗に変身していきます。弟との剣戟もとってもかっこよかったです♪

 

年内の劇場通いはこれで終わり。華麗なゆりたかでしめくくれてよかったでした🥰

 

 

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