来年2月の「ホフマン物語」のキャストが発表に。峻郁さんがホフマンやらなくて残念です~。だいたい2018年のキャストと変わらず、役デビューは奥村康祐さんのホフマン、渡邊峻郁さんのリンドルフほか、オランピアから移動の柴山紗帆さんのジュリエッタ、といったところ。

 

このピーター・ダレル版「ホフマン物語」は1972年初演で、スコットランド発信でアメリカン・バレエ・シアターやオーストラリア・バレエなどでも上演されていたみたいですが、1991年の香港バレエの公演からはレパートリーに取り入れるバレエ団も途切れて、2015年に新国で蘇ったという経緯のようです。日本では新国の前に、1988年から牧阿佐美バレエ団が何度か上演していたんですね~。もちろん大原永子さんがジュリエッタでした。

 

 

「ピーター・ダレル・トラスト」のページ、ダレルが亡くなったのが1987年ですが、トラストがあるので作品管理や作品指導はそこでやっているのでしょうか。ダレル版「くるみ割り人形」はスコティッシュ・バレエで現役のよう。映像を見ると上品で華やかなプロダクションみたい🥰

 

ダレル版「ホフマン物語」はオッフェンバックのオペラが原作というか、音楽を使ってちょっと解釈を変えてバレエ化しましたな、わかりやすい作りの一本。なんですが、展開まったりマイム多めで、ドラマ性が高いというわけではなく、そのわりに踊りまくりという内容でもないんですよね。

 

ヒロインが3人出てオトクなんですが、男性はホフマンにリンドルフ、他は踊りのアンサンブルもそんなに大きいところがないし、2018年の再演のとき、当時主演の一角ではあった峻郁さんも、クラシックシーンのコリフェと、3幕の芸人?かなにかくらいしか役がなかったんですよね。ただ3幕は上半身ハダカで妖しい色気のふーみん注目でこっそり盛り上がったものでした。1幕には友人3人というのが出てきますが、それも特筆するほどでも。今の新国男性陣にはもったいない冬公演になってしまいそうです。女子も踊りどころがあまりない😢

 

 

ワタシの決定版「ホフマン物語」はしつこいですがこの映画。このイメージだったので、ダレル版の新国の舞台はのんびり明るすぎでした。もうちょっと怪奇幻想趣味が欲しかったです、オリンピアの舞踏会とかカジュアルピクニックみたいだったもん😢

 

映画の悪魔な悪役のロバート・ヘルプマンがかっこいいです。中家・渡邊チームもこういうの希望ですわ。

 

とりあえずもうすぐ新シーズン開幕。インスタに峻郁さんのヴァリエーションのリハーサルが出て、とても嬉しいです~ カブリオルにリボルター、大きく鋭くてさすがすぎます🥰