新国立劇場バレエ団のバランシンは「シンフォニー・イン・C」と「テーマとヴァリエーション」と「セレナーデ」三種ローテーション、そろそろ増やしてほしいです。「Duo Concertant」が企画されてましたけど、デュエットものをなぜ、と思っていましたが、レパートリーに入れておけばミックスビルにパドドゥひとつほしいなというときに、ドンキホーテとか海賊とかやらないで済むからいいのかも。やっぱりこういうところにそういうツキナミグランパは入れないですよね、吉田都監督。

 

主役を踊るダンサーさん達が一度に見られるミックスビルなんですが、新人の大抜擢や実力者の活躍と、意外な展開になった「ニューイヤー・バレエ」でした。木村優里さん、廣川みくりさん、池田理沙子さんと、三公演連続、それも終幕まぎわのアクシンデントでファンは騒然💦 代役ダンサーさんを見てまた違う騒然でした。

 

山本涼杏さんと吉田朱里さんは一週間で準備しての代役、ここに超新人を抜擢した吉田監督にも驚きました。2人とも間とフォルムを保って踊れていて、個性は違っても、ついでに身長も違うかしら、フレッシュにして端正な舞台でした。

 

インCの第3楽章は、廣川さんの休演で池田さんひとりで踊るはずが、池田さんも初日の舞台でアクシデント、夜公演から次の昼公演までのあいだに代役という、皆さん睡眠時間はあったのでしょうか。3楽章のコリフェが奥田花純さんと五月女遥さんで、五月女さんは「ミリオン・キス」でこれまた休演をうけてひとりレパートリーになっているので、奥田さんが代役かなと予想しまして当たりました、そういうことじゃないですが。 奥田さん、いきなり完璧でした、飛び出してくるときの跳躍の高さにびっくりでした。お相手が安定の木下嘉人さんで、木下さん、千秋楽はオマケの超高いザンレールを披露してましたねー。

 

奥田さんが抜けた3楽章のコリフェには広瀬碧さんがジャンプイン、1楽章と兼任で急に3楽章も、こちらも凄い。コリフェ8人が目立つように並ぶ、全員登場のフィナーレはどうするのかと思っていたのですが、原田舞子さんが登場したそうです。どうやったのでしょう、4楽章の総踊りは4楽章のパートのあと1楽章のメンバーが出てきて、踊ったあとはサイドに並ぶのですが、原田さんはそこでハケて、2楽章のあとの3楽章のコリフェとして再び登場したのでしょうか? パートナーは佐野和輝さんで、急な代役の広瀬さんと原田さんを相手にして最後は肩のせリフトを決めてました。この代役作戦はどなたが立てたのか、ドキュメンタリーを見てみたい。

 

吉田都監督が、客席から熱い拍手を送っているのを、席が近くて見ることができたのですが、温かく純粋なご様子に一層感動してしまいました。ついてゆきます、あと、「ジュエルズ」をやってください(どさくさ)