1月3日に放送だった、新春吉例の「NHKニューイヤーオペラコンサート」に、急に(笑)本島美和さんが登場してました。ネットを徘徊していて前日に知った出演でした。

 

阪哲郎さんが、去年の初登場に続いて今年も指揮をするので見るつもりだったのですが、気分的に慌てましたわ。最初の曲「こうもり」のファーストショットからいきなり本島さん、お相手は吉崎裕哉さん、白いホルターネックのドレスと燕尾服でしたが、振付がちょっと崩しが入ってお洒落でした。最後のクレジットに振付キミホ・ハルバートさんとありました。

 

このあとダンサーお2人は、「アリアを聞いている人の役」も担当?して、本島さんは「アンドレア・シェニエ」のマッダレーナ、吉崎さんは「ドン・カルロ」のドン・カルロでした。マッダレーナは座ってるだけでしたけれど美しい、こういうときにお芝居が上手だとサマになるんですよね。吉崎さんの王子さまは、ロドリーゴ伯爵の友情が納得できる美丈夫ぶりで、これもサマになってよかったでした。

 

本島さんは「ホフマン物語」でもちょっと踊りました。本島さんとホフマンというと、ジュリエッタでしたよね、新国のピーター・ダレル版は一回しか再演してませんが、そのまま放置なんでしょうか。嫌いじゃないんですけどユルい作品でしたよねー、峻郁さんで見てみたくはあるのですが。

 

オランピアのアリアを聞いて、映画のホフマン物語も見たくなって見直したのですが、アシュトンの振付で踊るモイラ・シアラー、踊りが古くない! 同時代のマーゴ・フォンテーンを映像で見ると、膝がのびてなかったり、足の上げ方もゆるやかだったりでスタイルがひと昔前な感じがするんですが、モイラ・シアラーの踊りはそういうのがなくて、キレもスピード感も今見ても凄いです。隣にアシュトン本人が映っているという、アシュトンスタイルの究極の映像資料なのかも。

 

阪哲郎さんはいよいよ日本のオペラで活躍開始で楽しみです。この冬、阪哲郎さんを聞きに山形に、もうひとつ本島美和さんを見に金沢に行く予定にしてまして、そのお二人が思いがけない共演で驚きのお正月でした。