🔞右矢印BL(櫻宮)











頭からシャワーを浴びながら



横目でチラリとカズを見遣る。





ベッドの上でスマホを弄って



その表情はワクワクって感じ。






そりゃ、そんな顔を見るのも



可愛いな、と思えるんだけど。





またオレのこと放ったらかし。








「おいカズ。先にさっさと

フロ入れっつーの。スマホは

あとで見りゃあいいだろ?」






浴室のドアから少し顔を出して



ベッドの上のカズに声をかけた。









「ん〜・・・分かってるよ」






気の無さそうな返事だけ寄こして



やっぱりスマホに夢中なカズ・・・







さっきから呼んでるのにこの調子だ。




そうかそうか、そっちがその気なら。








「おい、全然聞いてないだろ」


「わっ、おまっ・・・か、体

びしょびしょのままじゃん///」


「お前が早く来ないからだろ。

いつも先にシャワー浴びさせろ

とかフロ入らせろとか言うのに」






オレはカズの体に覆い被さって



カズのTシャツを脱がせ始める。







「ちょ・・・っ、やめろっ///

ま、待て待て///脱がせんな///」


「待っててやったのにお前が

早く来ないのが悪い。だろ?」


「だって旅行が嬉しくってさ。

行き先考えて検索してたんだよ。

ちゃんと入るから。ね、どいて」






焦ったようにオレの体を制して



必死に起き上がろうとするカズ。






こんなとこでもよく分からない、

 


オレの中で何かの感情が生まれて。





結局、言うこと聞いてやれなくなる。








「タイムオーバーだ。残念。

あーあ。フロは後回しだな」


「ま、待ってっ、ってかっ

お前っ、体先に拭けってっ」


「どうせ今から汗かくだろ」


「あ、俺っ、汗かいてるしっ

ほっ、ほらっ、汗くせーからっ

せめてシャワー浴びてっ、なっ」


「別に。お前の匂いならいい」


「っ///お、俺はよくな・・・っ」







とりあえずゴチャゴチャ煩いから



黙らせるために唇を塞いでやった。







旅行先も、フロも、全部、後回し。




こうなったらオレも止まれないし。









・・・まぁ、お前も直ぐに



それどころじゃなくなるから。









「あ・・・んっ、翔っ・・・

きもちいっ、そこ・・・あっ」









・・・・・ほら、な?