【注】こちらBL表現があります。

苦手な方はUターンをm(_ _)m











それから近所の小さな


スーパーで買い物して。




夕飯は金糸雀の手料理で。






「この肉じゃがウマっ」


「はいはい。いいから

落ち着いて食べようねw」







とにかく穏やかに時が過ぎて。



ホントに夢の中にいるようで。






眠る時は金糸雀を腕に抱いて。



朝起きたら隣に金糸雀がいて。





そんな普通のことがこんなに



幸せだと感じられるんだよな。








「さて今日はどうする?

外に飯でも食いに行く?」


「ん〜。そうだね。腰が

ツラくてキッチンに立つの

ちょっとキツいかもね?」


「わ、悪かったってっ///」







この幸せな時間が続けばいい。





そんなこと願ってしまうけど、



幸せな時間にも終わりが来る。






・・・おかしいよな。






これでお別れってワケじゃない。



金糸雀はまたここに戻ってくる。





そんなの分かってるんだけどさ。








「・・・寂しい・・・」






金糸雀との最後の夜になって



オレは離れるのが寂しくって。







「なぁに?子供みたいにw」


「お前は寂しくないのか?

こんな気持ちオレだけか?」






こうして一緒に寝られるのも


今日で最後なんだ、と思うと



この体を離せる気がしなくて。





いや、もちろん、一旦だけど。




また来てくれるんだろうけど。








「・・・俺は大丈夫・・・

だって翔はもう俺のモノだし。

そして俺も翔のものだから」


「・・・金糸雀・・・っ」


「合鍵も貰ったことだし。

いつでも来ていいでしょ?」


「もっ、もちろんいいよっ

なんなら毎日でもいいしっ」


「ふふ。毎日は俺の体が

持ちそうにないな。アンタ

激しい上に体力バカだから」


「っ、い、いくらオレでも

毎日ヤったりはしないだろ」


「そ?2日連続シてるけど。

じゃあ今日はシないのね?」


「う・・・っ、シ、シない」







明日は仕事だし、金糸雀も何か



仕事なり何なりあるんだろうし。





今日はもう結構ツラそうだった。



オレも無理させた自覚はあるし。






今日は金糸雀の温もりを感じて



静かに眠るのもいいじゃないか。







金糸雀の体温も、香りも感触も。





この腕に、そして体にも頭にも



しっかり焼き付けて覚えておこう。