このお話は「あぶない▲カンケイ」
番外編となっておりますので
まだ読んだことないよって方はぜひ
まずはHR(ホームルーム)からどうぞ。
🔻🔻🔻
あ、ちなみに今回の番外編は
こちら🔻のお話の続き的な?
よろしければコチラもぜひ💙💛❤️
side❤️
手にした紙袋を抱え直して
オレは玄関のドアを開けた。
「翔ちゃんおかえりー」
「う、うん。ただいま」
奥のリビングにいたカズが
直ぐさま立ち上がって
可愛い笑顔で出迎えてくれる。
その天使みたいな顔を見ると
何か言い出しにくくなるけど、
コレが台無しになるのは少し
勿体ないような気がするから。
やはりここは押すしかないな。
「カズ。これプレゼント」
オレは紙袋をカズに差し出す。
「え?ん〜、なんだろう?
誕生日はまだ先だし・・・」
「いや、大学の友だちがさ、
『良かったら恋人に』って」
「こ、恋人///それで俺に?」
「うん。せっかく貰ったし。
オレの『恋人』はカズだろ?」
「ふふ///うん。見ていい?」
「い、いいよ。実はオレも
中身が何だか知らないんだよ」
これは嘘。しっかり把握してる
そしてその上で期待もしている。
カズはガサガサと紙袋を開けて、
「え・・・な、なにコレ?」
その中身に戸惑っているようだ。
「あ、あー、そっか。アイツ
ハロウィンの時のコスプレ話を
オレがしたから、かな。カズの
『猫』が凄く可愛かったから
調子に乗って自慢してたんだよ。
それで『それ』くれたのかもな」
紙袋の中身はいわゆる『メイド服』
メイド服と言っても、それは
あまり健全なモノでもなくて。
そりゃコスプレ用のモノだし。
レースがヒラヒラ着いていて
しかも、セパレートタイプで。
で、胸元の大きいリボンには
ご丁寧に猫用の鈴までついて。
もう『エロさ』しかない代物。
「えー・・・メイド服かぁ
これだとおへそが出ちゃうね。
ん〜。ちょっと恥ずかしい」
「ダメ?着たくないか?」
「・・・着てほしいの?」
「正直に言うと着てほしい」
「じゃあ着る///待ってて///」
あまりにエロいし、さすがに
断られるか、とも思ったけど、
カズは紙袋を持ってそそくさ
風呂場の方へと消えていった。
あのハニかんだ顔とかどうだ?
あのカズがあのメイド服だぞ?
そうそう、写真を撮らないとな。
それから、いけそうなら動画も。
それで智に送り付けてやるんだ。
前回の悔しい思いを返してやる。
まぁ、次の日にはオレの前でも
猫のコスプレを見せてちゃんと
ポーズも取ってくれたカズだけど。
でも智はそのカズを独り占めして
その上でオレに写真だの動画だの
寄こしたんだから、思い知るといい。
カズに関係する『恨み』は深いんだ。
「あの・・・どうかな///?」
しばらく待ってたらひょこりと
頬を赤く染めたカズが現れた。