※BL妄想につきご注意を。










「カズ、溜まってた?」



オレの出した白を纏った指を

ペロリと舐めてニヤリと笑う。


スゴくヤらしくて・・・怖い。



「あ、あのさ、翔ちゃんは
ホントに翔ちゃんなのっ?」


翔ちゃんはこんなことしない。


でも、だったら目の前の男は

いったい誰だって言うんだよ。


どう見たって翔ちゃんなのに。



「他の誰かに見えるのか?」

「み、見えないけど・・・」

「俺の事好きなんだよな?」

「そ、そうだけどさ・・・」

「なら黙って抱かせろって」

「だ、抱くって・・・っ///」


翔ちゃんを怒らせないように。

なるべく刺激をしないように。


そう思って話してたんだけど、

翔ちゃんの発言が分からない。


なんで急にそうなっちゃうの?



「いつもの翔ちゃんならさ、
こんなことはしないよね?」

「気持ちいい方がいいだろ」

「いや、そうじゃなくてっ」

「あー、めんどくせぇなぁ。
もういいか。ヤっちまうか」

「っ・・・だ、だからさっ、
翔ちゃんはオレのことなんて
好きじゃなかったでしょっ」

「はぁ? 好きじゃなけりゃ
抱きたいなんて思わねぇよ」



え、ホントにそうなの・・・?

翔ちゃんってオレを好きなの?


それは『弟みたい』じゃなくて

恋愛対象として好きってこと?


だけど今の翔ちゃんはヘンだし。

それを信じていいか分からない。



「ほらここ。この『穴』に
俺の、入れるんだよ。な?」

「そ、そんなとこ・・・っ」

「力づくでされたくなきゃ
大人しくしてた方がいいぞ」

「っ、でっ、でも・・・っ」



翔ちゃんの指が後ろの『穴』を

くすぐるように撫でてくるけど、

そんなとこ人に触られるなんて。


しかもそれが翔ちゃんだなんて。



「やっ・・・翔ちゃんっ///」


つぷっ・・・と、侵入する、指。


今の翔ちゃんがなんだか怖くて

オレは何の抵抗も出来ないまま。


でも、それ以上されたくなくて

尻にギュウッと力を入れて拒む。



「おい。何してんだ、お前」


苛立ってるような声にもオレは

ぶんぶんっと頭を左右に振って

精いっぱいの抵抗を見せていた。



「ホントめんどくせぇなっ」

「やっ、ちょっと・・・ッ」


グイッと腰を後ろに引っ張られ、

自然と体をかがめた格好になる。


つまり、オレは翔ちゃんに尻を

突き出したカタチになっていて。



「もう諦めて大人しくしてろ」

「やだやだっ、無理だってっ」

「別に泣きわめいてもいいぞ。
やめてはやらねぇけど、なっ」

「ひぃっ、あ・・・や、あっ」




ズズっと『指』が押し込まれて


口からは悲鳴みたいな声が出た。