※BL表現を含みますので

閲覧は自己責任でお願いします。












翔ちゃんに誘われる度に、




嬉しいっていう気持ちと



虚しいっていう気持ちと。








このままじゃ、イケナイ。







初めて誘いを断った時は



心臓がバクバクしていた。





とても勇気が必要だった。






それでもオレはなるべく



翔ちゃんのこと避けてた。






だけど、そんなの長くは


続かない事も分かってた。









『・・・終わったら、

今日はお前の家に行く』






有無を言わさない低い声に、



断れないと言いワケをして



また触れてもらえる喜びを


感じてしまう自分自身への



嫌悪感が拭いきれなかった。







好きで好きで仕方ないのに



愛されてないまま抱かれる。





それも限界に来ていたんだ。







終わりにしようって決めた。




翔ちゃんに話そうと決めた。








そうして今まで通りオレ達は



メンバーの1人として存在する。








そのハズ・・・だったのに・・・








翔ちゃんの顔を見るのが辛い。





あの唇はもう、オレにキスを


落としてはくれないんだ、と。





あの逞しい腕に抱かれる事も、



その指先で触れてもらう事も、




もう・・・2度とないんだ、と。






そんな事を考えてしまう自分が



どうしようもなく・・・嫌いだ。










「・・・おはようニノ」







それから暫く経過したある日、




楽屋に入ると翔ちゃんだけで



そのまま逃げ出したくなった。






2人きりなんて、絶対にムリ。





気持ちが抑えきれなくなって、



何を口走ってしまうか分からない。









「ニノ、本当にゴメン」







・・・もうやめて。




もう謝らないで・・・






気持ちは無かったんだと



改めて言われてるようで。









「・・・好き・・・」






とうとう、オレの口から



漏れ出してしまった想い。







ああ・・・最悪だ・・・っ