※BL表現を含みますので
閲覧は自己責任でお願いします。
オレはまた、感情のまま
抑える事が出来なかった。
『ん・・・っ、ン』
忘がたいこの唇の感触に
想いが溢れて止まらない。
なぜもっと早くもう1度、
味わう事をしなかったのか。
『ッ、ダメ・・・っ』
首筋を舌で辿って、右手は
ニノのシャツを捲り上げる。
グッと手首を捕まれたって
力は昔からオレの方が強い。
『やだ・・・っ、んッ、
翔ちゃんっ、やめてっ』
抵抗されると、それが逆に
オレの欲情に火をつける。
スルリと中心を撫でれば
ビクッと小さく揺れる体。
頭に血がのぼってオレは
たまらなく興奮していた。
『や・・・翔ちゃん///
誰か来ちゃうからっ///』
だけど、ニノのその言葉に
オレの手がピタリと止まる。
見下ろすニノの顔は
真っ赤に染まっていた。
『・・・そう、だな。
そろそろ誰か来るよな』
『っ、でしょうっ?///
じゃあこの手を・・・』
『でも別に構わないよ。
誰が来たって、ソイツは
こんな場面に出くわしたら
多分、見なかったフリして
少し時間を潰してくれるさ』
少し冷静になった自分がいる。
だって、今コイツ何て言った?
「誰かが来ちゃうから」
つまりさ、この行為自体を
止めてるってんじゃなくて、
メンバーやスタッフとかに
見られるのを心配している、
・・・って、
そういう事なんだろ?
オレに触れられている事は
イヤじゃないって事だよな?
『ちょ、翔ちゃんっ///』
『・・・何だよ、まだ
何か問題があるのか?』
『っ、だって・・・///
こ、こんなとこで、とか
そんなの・・・ムリ///』
そして決定的なセリフが出た。
ほらみろ、やっぱりそうだ。
そうか、もしかしたらお前
この時を待ってたのかもな。
お前もきっとあの夜が
忘れられなかったんだろ。
『・・・どうしても
ここでされんの、嫌?』
その瞳を見つめて問うと
コクコクとうなずくニノ。
『うん、じゃあ今日さ、
お前ん家に行っていい?
それなら今は止めとくよ』
そして、オレがそう尋ねると
一瞬、大きく目を開いて・・・
『・・・分かった・・・』
とても小さな声で、そう呟いた。