ご注意ください⚠️

このお話は「妄想」ですので
細かいところは色々スルーで
どうか楽しんでくださいませ。

(※BL表現を含みます)










家呑みしよって言ったのは

そりゃ二宮くんなんだけど、


3人でとなったら何となく

櫻井くん家でだと思ってた。






「えっ、二宮くんの家に
行くんすか?マジでっ?」

「ん?そうだけど・・・
なに?俺ん家じゃやだ?」

「あっ、いえ、違います。
そうじゃなくて・・・っ」

「だって翔ちゃん家だと
どうせ散らかってるから」

「おい〜、そう言うなら
早く片付けに来てくれよ」

「だって貴方、自分の家、
寝に帰るくらいじゃない?
だからもう少しほっといて
いいかなって思って。ね」

「よくない。居心地悪い」

「最近は部屋が綺麗って
言ってましたけどそれって
二宮くんが掃除してるから
ってことだったんすか?」

「な、何だよ。いいだろ。
俺はそういうの苦手なの」






なんか色々と情報が多すぎて


ちょっと整理ができないけど。





この時はまだ、俺の中では


緊張の方が大きかったんだ。



二宮くんの家なんて初めてだし。








「はい、ただいまぁ」

「遠慮せず上がれよ」

「お、お邪魔します」

「まずはビールだな」





櫻井くんは、勝手知ったる・・・



と言うよりは、もはや自分の家。





この家の主のように俺を促して、


当たり前のように冷蔵庫を開け、


それから缶ビールを取り出して、



「ほらよ」と渡してくれる。





な、なんか、よっぽど頻繁に


行き来してるんだな、きっと。




なんて思おうとしたんだ、俺。







「ニノ、俺のシャツは?
このまえ買った古着の黒。
あれって洗ってくれた?」

「翔ちゃんのタンスの中」

「さすが。サンキュー❤」






だけど『翔ちゃんのタンス』



この言葉が既に理解できない。






なぜ二宮くんの家に


櫻井くんのタンスが?




まさか二宮くんの家には


メンバー分のタンスがある?








「しかし上田ってさぁ
ホントに翔ちゃんのこと
慕ってるよね。なんで?」

「え・・・なん、で?」

「おい、その言い方だと
俺を慕うなんて、もの好き。
みたいに聞こえるけど?」

「あらら?バレました?」

「おまっ、可愛くない〜」

「うははっ、うそうそっ
あっ、やぁんっ/// もうっ、
直ぐくすぐるの反則ぅっ」

「ふはっ。前言撤回する。
やっぱり超絶、可愛い❤」

「ごほっ///ごほごほっ///」







やっぱり「バカップル」だ///





とにかく、仲が良すぎるって。




俺らならぜってー有り得ない。




こんなにその距離が近いのも、


メンバーの家を片付けるのも、


メンバーの服を洗濯するのも。




メンバーの誰かをくすぐるのも。








「あ、そうだ翔ちゃん、
あれ渡してあげたら?」

「お、そうだった」






それから、しばらくして。




二宮くんの言葉を合図に


櫻井くんが差し出したのは、




「え・・・なんすか?」




何の変哲もない茶封筒だった。





だけど裏返して見てみたら


そこには『おとしだま』と


太字でしっかり書かれてて。







「えっ、お、お年玉っ?」

「そ、俺とニノから。な」

「まっ、マジっすかっ?
ありがとうございますっ」





2人からのお年玉、だなんて。



俺からすればこの茶封筒ごと、


家宝にでもしたいくらい嬉しい。




そうだ、家の神棚に飾っとこう。







「スゴい喜んでるじゃん。
まるで正月の田舎の小学生」

「あ?小学生?なんだそれ」

「子供の頃って、親の実家
とか、お年玉をもらうために
ついて行ってた記憶がある」

「ああ。ははっ、確かにな。
少なからず下心はあったな」






それで言うと俺は、帰省して


おじさん夫婦にお年玉を貰う

小学生みたいってことなのか?







・・・いや『夫婦』って。




だいぶ毒されてんなぁ、俺。




自分の考えかたがおかしい。





それには気づいていたけど、


それでも笑ってられたんだ。







・・・そう、



この時までは・・・