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※ このお話は「続編」です。
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⚠️この先BL妄想小説。
閲覧にはご注意ください。










『何でだよ・・・』





佇んだリビングの真ん中で


オレは深い溜め息を吐いた。










「ニノ・・・おれ、
お前が好きだ・・・」


「ずっとずっと、
好きだったよ・・・」





ハワイから帰国して2週間。



今だってまだ耳に残ってる

翔さんが伝えてくれた言葉。





嬉しくて、


嬉しくて。




信じらんなくて。





夢なんじゃないか

と、何度も思った。






でも・・・



覚えてるんだ。




貴方の腕の逞しさも。



抱きしめられた時の

その身体の温もりも。



耳元で甘く囁く声も。



貴方の優しいキスも。


強引な舌先の感触も。







・・・そう。



夢なんかじゃなくって。




オレたち2人の関係は


ハワイで確かに変わった。









『・・・・・・・』






・・・ううん。



変わった、と思っていた。





そりゃそうだよ、だって、

両想いになれたんだから。





こんなに幸せでいいのか。




オレの胸はドキドキして


悦びと期待に満ちていた。







「俺たち、恋人に
なったんじゃないの」





そう言ったのは誰だった?






・・・ねぇ、




あの言葉も夢だったのかな。







これからはアナタとの

素敵な日々が待ってる。




もっと、ドキドキして。


もっと、ワクワクして。



そしてもっと好きになる。






・・・そんな自分を


思い描いていたんだ。






なのに・・・




薔薇色の毎日、なんて、

やって来やしなかった。







・・・なんなら、



1ミリも変わってない。




変わったと思えたのは

日本に帰ってくるまで。






「好きだ」って、


言ってくれたのに。





「恋人」だって、


言ってくれたのに。







なのにオレたちは・・・



オレたちの関係は・・・







・・・今までと何ひとつ


変わりはしなかったんだ。









                             〜つづく〜