さすたけの 君と語りて うま酒に あくまで酔へる 
春ぞ楽しき 
                 良寛

(さすたけの きみとかたりて うまさけに あくまで
 よえる はるぞたのしき)

意味・・親しいあなたと語り合って飲むこの美味い酒に
    満ち足りるまで飲んで酔った春の日はまことに
    楽しいことだ。

 注・・さすたけ=君の枕詞。
    うま酒=味のよい酒。
    あく=満ち足りる。

作者・・良寛=1758~1831。

出典・・谷川敏郎著「良寛全歌集」。