1533


 


山川の 岩にせかれて 散る波を 霰と見する 
夏の夜の月          
                西行

 

(やまがわの いわにせかれて ちるなみを あられと
 みする なつのよのつき)

 

意味・・岩に堰かれた山川の水が飛沫となって散る
    様子は、夏の夜の月の光を受け霰のように
    見えるよ。
    
 注・・せかれて=堰かれて、じゃまをされて。

 

作者・・西行=さいぎょう。1118~1190。

 

出典・・山家集・246。