石切の 鑿冷したる 清水かな
蕪村
(いしきりの のみひやしたる しみずかな)
意味・・日盛りの石切り場で、石切人夫が
石を切り出していたが、夏の暑さ
にのみも熱くなったので、かたわ
らの清水にのみをつけて冷やして
いる。いかにも涼しげそうだ。
一仕事をすると、のみも熱くなる
し汗もかく。一息入れるためのみ
を冷やすのです。
作者・・蕪村=ぶそん。1716~1783。南宗
画の大家。
出典・・あうふ社「蕪村全句集」。