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たのしみは 妻子むつまじく うちつどい 頭ならべて
物をくふ時         

                    橘曙覧

(たのしみは めこむつまじく うちつどい かしら

 ならべて ものをくうとき)

意味・・私が楽しみとするのは、妻と子供たちと
    仲良く集まり、頭を並べて一緒にものを
    食べる時。おいしいね、おいしいねとう
    なずき合いながら口に運ぶ時は本当に楽
    しい。

    うなずき合うということは、次の歌のよ
    うに親しみあう為の基本ですね。

   たのしみは 君の口癖 「そうか」が 耳に優しく
   聞こえてくる時           

                     破茶

   (うん、そうかそうか、そうだそうだ、と
    うなずき合って聞いてくれる人。こうい
    う人と一緒にいると、心を開いて何でも
    おしゃべりしたくなるものだ。私はこん
    な時に優しい気持になり親しみも深まっ
    て本当に楽しいものです。)

 

作者・・橘曙覧=たちばなあけみ。1812~1868。

    早く父母に死に分かれ、家業を異母弟に

    譲り隠棲。福井藩の重臣と親交。

 

出典・・岩波文庫「橘曙覧全歌集」。

 

作者・・破茶=はちゃ。メールマガジンで「楽し

    みは・・する時」の歌を詠まれている方。

 

出典・・メールマガジン。