桂浜・高知県
我が命し ま幸くあらば またも見む 志賀の大津に
寄する白波
穂積老
(わがいのちし まさきくあらば またもみん しがの
おおつに よするしらなみ)
意味・・私の命が無事であったならまたも来て見よう。
志賀の大津の湖畔に寄せる白波を。
元正天皇を批判した罪で佐渡に流される時に
詠んだ歌です。
注・・ま幸く=無事に。
我が命し=「し」は上接する語を強調する副詞。
作者・・穂積老=ほずみのおゆ。709~749。佐渡に流さ
れたが18年後刑を許された。
出典・・万葉集・288。