我が宿の 花見がてらに 来る人は 散りなむ後ぞ
恋しかるべき
凡河内躬恒
(わがやどの はなみがてらに くるひとは ちりなん
のちぞ こいしかるべき)
意味・・我が家の庭の桜を花見がてらに訪れて来てくれた
人は、花が散った後はもう来てはくれないだろう
から、私はあなたを恋しく思うことでしょう。
花見というきっかけで会うことが出来たのだが、
次に会うべききっかけがない寂しさを詠んでいます。
作者・・凡河内躬恒=おおしこうちのみつね。生没年未詳。
921年淡路権掾(あわじごんのじよう)。古今和歌集
の撰者。
出典・・古今和歌集・67。