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いかにして しばし忘れむ 命だに あらば逢ふ世の
ありもこそすれ

                 詠み人知らず 

(いかにして しばしわすれん いのちだに あらば
 あうよの ありもこそすれ)

意味・・なんとかして、しばらくあの人の事を忘れて
    いたい。命さえあるなら、逢う時もあるかも
    知れないから。

 注・・いかにして=どうにかして。

出典・・拾遺和歌集・646。