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夏山の 楢の葉そよぐ 夕暮れは ことしも秋の
ここちこそすれ    
                源頼綱

(なつやまの ならのはそよぐ ゆうぐれは ことしも
 あきの ここちこそすれ)

意味・・夏山の楢の葉がそよぐ夕暮れは、毎年の
    ことながら 涼しくて今年も秋のような
    心地がすることだ。

    納涼で詠んだ歌です。

 注・・ことしも=夏ごとに納涼に来て、今年も。

作者・・源頼綱=みなもとのよりつな。~1097。
    従四位下三河守。

出典・・後拾遺和歌集・231。