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浅緑 みだれてなびく 青柳の 色にぞ春の
風も見えける
               藤原元真
           
(あさみどり みだれてなびく あおやぎの いろにぞ
 はるの かぜもみえける)

意味・・乱れてなびいている柳の葉のうす緑色によって、
    春風も目に見えるものだなあ。

    やっと春になった嬉しさを詠んでいます。

作者・・藤原元真=ふじわらのもとざね。生没年未詳。
    丹波介(たんばのすけ)・従五位下。

出典・・後拾遺和歌集・76。