大空を めぐる月日の いくかへり 今日行く末に
あはむとすらむ
道綱の母
(おおぞらを めぐるつきひの いくかえり きょう
ゆくすえに あわんとすらん)
意味・・大空を月や日が廻り続けるように、この人達
は、これからも何度、今日と同様、めでたい
お祝いにめぐりあうことでしょう。
ある家に、賀宴をしている屏風があり、この
屏風歌を頼まれて詠んだ歌です。
注・・月日=「月と太陽」に日時の「月日」を掛ける。
いくかへり=幾返り。いくたび、何度。
今日行く末=これから将来。
作者・・道綱の母=みちつなのはは。936~995。関白
藤原兼家と結婚し道綱(後に右大臣になる)を
生む。「蜻蛉日記」の作者で有名。
出典・・蜻蛉日記。